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2020年4月15日水曜日

200415 インプットトランスを使ったワイヤレス マトリックス スピーカー(試聴編)

🐌 全景 🐌

🐌 音像定位のイメージ 🐌

- 試聴感 -
水色の円は、楽器やボーカルの定位感のある音源が多く聞こえる領域、黄色の円は残響や遠くにある音源が多く聞こえる領域です(音楽ソースによって差はあります)。スピーカに15~20cmくらいに近づくと、音場は黄色の円より外側に広がり、両耳の横で鳴っているように感じることもあります。“200207 トランスを使ったマトリックス スピーカーの自作(改良編)”の時と同じような感じです。
センターとサイドの音量のバランスを可変できるようにボリューム(半固定抵抗)をつけましたが、ここだと言った最適値を決められないところがあります。サイドの音量を大きくしていくと広がり感が増すのですが、ウソっぽい音場になります。ですが、それも面白いので、あっても良い気がします。元祖 “SONY MS-33”にも同じようなボリューム(STEREO RANGE)があるのも、非現実な音場でもいいからユーザーが好きに調整して面白く・楽しく使ってほしいという意図があったと思われます。
また、手持ちのスピーカーが増えたので、センター、サイドの組み合わせを替えてみましたが、音場の広がり感にびっくりするほどの差はありませんでした。
マトリックススピーカは、まだまだ奥が深いようです。50年前の記憶では、飛び出す絵本みたいに、確かに音が両側に飛び出して聞こえました。手軽なシステムになったので、音が飛び出すまでチューニングしてみたいと思います。

前回、1週間は電池が持つと豪語しましたが、実際は2日間くらいでした。パワーアンプが電源電圧 8[V]を下回るあたりで音が出なくなります。改めてアンプのカタログを見たら、動作電圧 9~15Vとありました。電池の定格出力電圧(3.7V×2個→7.4V)なので、事前の検討が甘あまでした。電源を外部からも取れるように改良する予定です。
 
‐ 追記 ‐
今回でマトリックス スピーカーは完了しますが、次のテーマとして前からやり残した感のあったサラウンドアンプを作ることにしました。
次のテーマ『220920 ステレオ音源用のサラウンドアンプ(BBD PT2399)製作 前編


<おまけ>
🐌 インプットトランスのF特の測定 🐌
Amazonで購入したインプットトランスが雑なつくりで頼りないので、使えるものかどうか、基本的な周波数特性(以降“F特”と言います)を測定しました。


音源はYoutube動画のテスト用音源を使うことにしました。
- Youtube動画のテスト用音源 -
25Hz、50Hz、100Hz、200Hz、400Hz、1KHz、2KHz、4KHz、8KHz、16KHzの 10個を選びました。
念のため動画編集ソフトで波形を確認すると、16KHzの音声信号がありません。前後の周波数を調べてみると、正常な波形を確認できたのは14KHzまでで、それより高い周波数の音声信号は空っぽでした。
ググってみたら、音声コーデックの種類によっては、より情報量の多い音声伝送レートを選択・配信出来る可能性があるそうです。逆に言うと、転送レートの保証がないので、Youtube動画のほとんどは、14KHz止まりのローレゾと考えたほうがよさそうです。

新調したデジタルテスターでトランスの出力信号の電圧の測定します。
- デジタルテスター -

便利な世の中になったと喜んでいたら、また障害です。
テスターの交流電圧のレンジで測定できる周波数の上限は8KHzが限界でした。おまけにF特は凸凹です。(50~60HzのAC電源の測定を想定している機能なのでしかたないか...)

今からミリバルを買う気はしないので、25Hz~8KHzの 9ポイントに変更して測りました。


- インプットトランスのF特 -
8KHzより高い周波数のデータはありませんが、グラフ曲線の感じから 一般的な可聴範囲の 20K㎐迄はフラットにカバーしていると思われます。重低音の領域では2~3㏈下がっていますが、ダイナミックマイクロフォンに内臓されているトランスのF特もこんな感じだったと思います。音楽音源の試聴では音がやせる印象がありましたが、ひずみ感はありません。モバイル型のスピーカーで使うには充分な性能だと思います。

- ワイヤレス(Bluetooth)の接続 -
“BT-Audio”という機器名でBluetooth接続しました。“AC1818AP”という得体の知れないICが使われています。電源ONとBluetooth接続する度に、控えめな電子音でいいのに、鬱陶しい女性の音声ガイダンスが大音量で鳴ります。“ELEGIANT”という中華AMPでも同じ音がしましたが、ぜひ直してほしい仕様です。


🎲 メモ 🎲
  • Crenova デジタルマルチメーター (Amazon 1,999円 prime)

2020年4月7日火曜日

200407 インプットトランスを使ったワイヤレス マトリックス スピーカー(製作編)

こんにちはHousukeです。

またまた、マトリックススピーカーネタです。
前回:
200207 トランスを使ったマトリックス スピーカーの自作(改良編)

 ワイヤレスで移動できるBluetoothスピーカなら日常使いたいと思ったので、新しくつくり直すことにしました。
と言っても、オペアンプやトランジスタで回路を組もうとすると、たくさんの部品が要るので、結構な大仕事になります。
どうしようか考えていたら、Amazonに “600Ω:600Ωインプットトランス”が出ていたので、またトランスを使うことにしました。トランスなら、他に数点の抵抗を加えるだけで回路を組めます。

🌺 Amazonで入手した 600Ω:600Ωインプットトランス 🌺

白いビニールテープが雑に巻かれていたので、黒いアセテートテープを巻き直しました。

🌺 回路 🌺
音声信号の足算(L+R)は抵抗、引算(L-R)は前回と同じようにトランスの役割です。
両者の音量バランスは半固定抵抗50KΩで調整します。音量を小さくしたい方をSWで選ぶ仕様です。半固定抵抗をケチって1個しか買わなかったので、SWで切替えるようにしましたが、半固定抵抗 2個で調整した方が楽です。


🌺 電源 🌺
電源は使い道の無かったリチウムイオン電池26650を2個を内臓することにしました。AC電源に頼らないで、どこでも使えるモバイルスピーカにもなります。容量は表記の半分程度のパチもん中華製“191123 リチウムイオン電池 26650の容量を確認しましたⅱ”ですがデジタルアンプくらいの負荷なら 1週間くらい鳴らしっぱなしで使えます。

🌺 その他のパーツ 🌺
その他のパーツとして、Bluetoothボード、パワーアンプ、電源モジュールが必要です。主にAmazonで入手しました。不思議なくらい色々な種類のボードが出品されていて、300円~800円くらいの値段なので重宝します。
但し、ほとんどが信用できない中華製なので、カスタマレビューのチェックは最低限必要です。

- Bluetoothボード -


- パワーアンプ -

- 電源モジュール -
Bluetoothボード用の電源です。よく見たら3端子レギュレーターを使ったアナログタイプでした。
 
 
🌺  各パーツの配線イメージ  🌺
 
🌺 本体 🌺

ケースは百円ショップ ダイソーで購入した、ミッキー柄のアクリル製ケースです。

🌺 マトリクススピーカ全体 🌺

家にあったオンキョーパワードスピーカーGX-70HDのアンプのない方をセンター、両サイドには今回入手したオーム電機の中古サテライトスピーカーを使いました。
センターとサイド間の位相差によって音像を錯覚させるシステムなので、3個とも同じスピーカーなのがいいのは判っているのですが、同じスピーカーが
3個並んだ構図はどうしても嫌なので、両サイドとセンターは別になっています。

次回は、実際に音楽再生をします。また、インプットトランスが雑なつくりで怪しいので、新調したデジタルテスターで、F特なども測定してみたいと思います。
次回:『
200415 インプットトランスを使ったワイヤレス...


🎲 メモ 🎲
  • 10個セット オーディオトランス 600Ω:600Ω (Amazon 938Prime)
  • YOUn XY-BT ミニBluetoothレシーバボード (Amazon 384Prime)
  • HiLetgoⓇ YDA138 2×10Wデジタルアンプ (Amazon 870Prime)
  • サンハヤト 小型ユニバーサル基板 ペア4個入 (Amazon 232円 合わせ買い)
  • 5V超小型電源モジュール (ヤフオク 350円 送料込)
  • ELPA スズメッキ線 φ0.6㎜ HK-SM06H (Amazon 153円 合わせ買い)
  • AINEX 六角スペーサ 6個入×2 (Amazon 260円 合わせ買い)
  • ToTaLohan 26650電池ホルダー 2個セット (Amazon 599Prime)
  • オーム電機スピーカー (ヤフオク 1,200円 送料込)
  • ミッキー柄アクリルケース(ダイソー 100円 税別)

2020年2月29日土曜日

200229 中華製ビデオキャプチャ HDMI2AV黒・白2台を分解

こんにちはHousukeです。

190525 SONY α6500のライブビュー(HDMIモニター出力)を動画にする”の記事(19年5月)で購入した GANA HDMI to AV変換アダプタ(黒色)”を使おうとしたら動作しません。
🌟 動作しなくなったHDMI2AV(黒色) 🌟
時々正常に使えることもあるので、動作が不安定になっている状態です。
(商品名に倣って“アダプタ”と”ビデオキャプチャ”は同じ意味に使っています)

4K動画を扱う予定があるので、国産の4K対応のHDMIビデオキャプチャに買換えようと探してみました。海外製は 30,000円前後で数点ありますが、国産では見つかりません。2K対応なら国産の I-O DATA製のものが 13,000~17,000円くらいの価格で出品されていますが、買っても先々には無駄になります。
それでAmazonを見回していたら、動作が不安定になったものと同型の白色のものが前の半値くらいで出ていたので、とりあえずプチりました。

🌟 とりあえずプチったHDMI2AV(白色) 🌟
販売:DOROSI 620円 (Amazon Prime)
<現物の画像>
届いた現物(上)とAmazonのストアの画像(下)と比べると、USB電源端子とPAL-NTSC切替SWの位置が違います。
<ストアの画像>
パッケージの印刷もストアの画像と同じす。
 
さっそくカメラのHDMI端子に繋いでみましたら、今度は最初から動作してくれました。
<カメラのHDM端子をパソコンで確認>



動作が不安定な原因を探るために2台とも分解してみました。
最初は、1年前に購入した動作が不安定な黒色の古い方です。
🌟 GANA HDMI 分解 🌟
<使用半導体>
1.MS1830 MACRO SILICON VGA信号→コンポジット信号変換
2.AG6200 MCQ HDMI信号→VGA信号変換
3.C802       不明
4.MS8005F 8bitマイコン(STM8S003の代替品)

カメラの電池の減りが速いので、電流がどのくらい流れているのかUSB用電圧電流計で測ってみました(電流の測定誤差は10%くらいあります)。
<USB電源の供給電流値>
赤色セグメントが電流値(単位:A)、青色セグメントが電圧値(単位:V)です。

画像の上側は接続しているカメラの電源をON(電流200mA)、下側は電源をOFF(電流420mA)にしている状態です。
電流の差分220mAは、カメラの電源がONの時、カメラが供給している電流値だと思います。
尚、消費電力はアダプタ単体で2W強になります。しばらく使っていると体温を超えるくらいの熱を持ちます。ICに触れると60℃前後(体感)になっています。
(正常な動作中でも、不動作中(不安定)でもそれぞれの電流値は同じでした。)

小さい電池をやり繰りしているカメラ(電池の容量はカタログ値1020mA/h)が、220mAもの大電流(電力)を負担させられるのは大迷惑です。
また、USB電源が無くてもアダプタの電源は入りますので、USB電源を外した時はなんと 420mAの電流を横取りされることになります。
HDMI接続の電源(5V)ラインはホスト側とスレーブ側が繋がっているので、接続した それぞれの機器の回路の都合で、電源の電流が行ったり来たりします。


つぎは新しく購入した白色の方です。
🌟 HDMI2AV(白色)分解 🌟

<使用半導体>
MS8005  8bitマイコン(STM8S003の代替品)
MS7124  不明
MS1836  不明 (HDMI信号→VGA信号→コンポジット信号変換?)
ICの数は一つ減っています。
<USB電源の供給電流値>

消費電流はカメラの電源がONの時 40mAOFFの時 120mA
黒色のアダプタに比べて、接続するカメラが横取りされていると思われる電流は 220mAから 80mAと少なくなりました。アダプタの発熱もほとんど感じません(約0.6W)。
とはいっても、80mAはカメラにとっては大きな負荷なので、だまって電気をもっていくのは勘弁してほしいものです。


本品の情報を探っていたら、いろいろなバージョンが見つかりました。
画像は “トム平野”さん他の方のブログから拝借しました。ざっと見ただけで7種類ありました(本記事を入れると9種類)。まるでガチャです。
信頼性を期待してはいけない中華製ですが、何がでてくるか意外性がありすぎて目が離せません。

 
<動作が不安定な原因>
黒色の古い方のアダプタの動作が不安定になっている原因は判りませんでしたが、ICデバイスの劣化が考えられます。
以前(2016.6月)購入したSDカードリーダーが、動作はするが手に持てないほど熱くなる不具合を起こしたことがあります。開けてみたところ、唯一のICが 70℃以上の高温になっていました。
(捨ててしまったので残念ながらICの詳細は不明。)

中華製だから不具合が多いという疑問が涌いてきますが、決めつけるには不具合サンプルが少なすぎるので、無理のようです。
サービスマン時代にも、例えばCDやDVDの光学ピックアップ制御用の劣化・発熱したパワー系ICをウンザリするほど交換修理しました。(飯のタネでしたが...)
 

🎲 メモ 🎲
  • HDMI コンポジット信号変換アダプタ(Amazon 620円 Prime)

2020年2月28日金曜日

200228 GSIクレオス Mr.ターンテーブルL DS001 の回転を可変する改造

こんにちはHousukeです。

前回はMr.ターンテーブルの回転動作を安定化するために、電源を外部から供給する改造をしましたが、今回はその回転速度を可変できるように改造をしました。

前回の改造で、モーターの電源の内部抵抗を少なくするだけで、回転動作を安定化する効果のあることが分かっているので、安定化電源を使うことにしました。
安定化電源は、秋月電子からネットで“LXDC55使用DCDCコンバーターキット”を購入しました。発注した次の日には発送されました。

📭 秋月電子からネットで購入 📭

一応キットなので、別になっている可変ボリュームと端子を半田付けしました。

📭 キットを完成した状態 📭
■主な仕様
・出力方式:降圧チョッパ
・出力正負:正電源
・入力電圧:4.0~14.0V
・出力電圧:1.0~5.0V
・出力電流:1.5A
・発振周波数:2MHz
・入出力絶縁:非絶縁

📭 26650電池とBOX 📭

📭 DCDCコンバーターキットを取付 📭
電圧の可変範囲は、最低 1.0Vくらいから供給元の電圧まで可変することができます。

📭 Mr.ターンテーブルの電源電圧を可変 📭
電圧を可変して、回転する様子をチェックしました。3V以上の高速ではギア音が結構うるさく感じます。一方1Vでも超低速で回転しますが、やっと回っている様子で、電源を切ってから再び繋いだ時に回り出しません。
実用範囲は、最低速 1.5Vから最高速 2.5Vとしました。

次は、電源電圧を 1.5Vと 2.5V、上に乗せるものとしてぬいぐるみ 16g、前回と同じレンズ 1.25Kgを組み合わせて、回転動作を観測した動画です。消費電流と回転速度(カッコ内に分秒/一回転)を動画内に表記しています。

モーター(ギア)音が割と静かで力強く回転しています。4~5日連続で動作させてみましたが、変化なく回り続けました。リチウム電池26650の容量は 実測3A/H程度の中華製なのですが、計算上 10日間以上持ちます。
本機のターンテーブル機構はころがり抵抗が大きいので、内部抵抗の大きい単三乾電池では、カスタマレビューで多く指摘されている“不安定な動作”になるようです。
理想的な電源で開発・設計をして、実際に売られている単三乾電池ではろくに評価してないと思われます。十分な評価をせずに販売して、あとは知らん顔... 中華製によくあります。


🎲 メモ 🎲
  • LXDC55使用DCDCコンバーターキット(秋月電子500円 送料500円)

2020年2月21日金曜日

200221 GSIクレオス Mr.ターンテーブルL DS001 安定化する改造

こんにちはHousukeです。

展示用ターンテーブルが、動画制作の小道具として必要になりました。発売から数年経っていますが、販売数が多い“Mr.ターンテーブルDS001”が安価なので調べてみました。
🎠 Mr.ターンテーブルDS001 🎠

カスタマーレビューには、不安定・電池の消耗が早いなどといった悪い評価が目立ちますが、一方ではこうすれば使えるといった改造する情報もたくさん見つかります。ユーザーの多くが、工作が得意なホビーストであることに由るものと思われます。
参考にした結果、電源をオリジナルの単三乾電池から、もっと強力(内部抵抗の小さい)な電源を外から供給すれば良いと分かったので、Amazonに注文しました。

🎠 内部の構造 🎠

ビスを 4本外すと上下のケースに分かれ、下側には電池ボックスと変速ギア入りのモーターが有り、上側は固定部分とギアの付いた回転部分からなっています。回転速度の設定は、単三乾電池の配線を3本分(4.5V)か1本分(1.5V)をSWで切替えるようになっています。ベアリングやコロの類は使われていませんが、値段からすれば良く考えて纏められています。

🎠 電源を外部から供給できるようにする改造 🎠
電源の端子として、スピーカーターミナルを上側のケースに穴をあけて取り付けました。端子はなんでも良かったのですが、金色がブログ映えするので使ってみました。電源の配線は、回転速度を変えるSWをSLOW側にしたとき外部の電源に繋がるようにしました。
(電池の数で速度調整する仕様は、いくらなんでも変なので、それを本改造のモード切替に転用しました)

電源には “191123 リチウムイオン電池 26650の容量を確認しましたⅱ”で記事にしたリチウム電池 26650をとりあえず使うことにしました。
容量が性能表示の半分ほどしかないバチもんですが、0.8Aの電流を 4時間以上 4.2V(最低時3.7V)の一定電圧で供給するパワーを確認しています。電池の内部抵抗は、今回のモーターくらいの負荷ならば、ほぼ無視できると思います。

🎠 改造後 🎠



🎠 動作中の画像 🎠

サブ画面は、カメラのレンズ 1.25Kgを乗せて回しているところです。多分これより重いものを乗せることはないと思います。
     負荷 質量          回転速度      消費電流(電力) 
たばこ    12g: 29秒/1回転 20mA(74mW)
レンズ 1.25Kg: 31秒/1回転 25mA(93mW)

オリジナル仕様の単三乾電池使用時は、指を触れると 回転が簡単に止まりましたが、改造後のリチウム電池 26650使用時では、指で押さえたくらいでは止まらなくなりました。指が持っていかれる感じで回り続けます。
1.25Kg負荷時に、電流が 20%増えているのに速さが 6%減なので、電源に余裕のあることが分かります。
(この時のリチウム電池 26650の電圧は4.2Vです)

上手くいったので、だんだん欲が出てきました。つぎは回転速度を可変できるようにする改造をしたいと思います。
(もし改造をされる場合、保証は一切ありません。最悪の場合、発熱・発火する可能性がありますので十分注意してください。)
次回『200228 GSIクレオス Mr.ターンテーブルL DS001 の回転を可変する改造


🎲 メモ 🎲
  • Mr.ターンテーブルL DS001(Amazon 1、670円 Prime)
  • EIGHTNOO スピーカーターミナル 6個25mm(Amazon 750円 送料無料)

2020年2月7日金曜日

200207 トランスを使ったマトリックス スピーカーの自作(改良編)

こんにちはHousukeです。

前回“190315 トランスを使ったマトリックス スピーカーの自作(製作編)”の続きです。
前回不満だったところを改良しました。

不満だったところ
  • L、Rのスピーカーを縦に重ねて、むりやりモノラル(センター)にしているので、音像の焦点が縦にボケているような気がする
  • センター(モノラル)と両サイド(L-R、R-L)の音量を調整して、もっと良い音場の最適ポイントを探りたい

🌰 改良した“マトリックススピーカー”の全景 🌰

前回使っていた中華アンプと JBLコントロール1Xは、他に使ってしまいましたので、スピーカーとアンプは新しく入手しました。


🌰 試聴 🌰
前回と同じように YoutubeでDLした、割と古め(爺ィなので)な楽曲を再生しました。
LRに分かれた音源が聞こえる位置は、イメージとして次の画像の黄色の楕円の辺りです。

残響成分の音はさらに大きな輪に広がります。野外収録のような音源では、耳の近くで聞こえる時もあります。
<不満だった音場の焦点>
センタースピーカーが正真のモノラルなったことで、音源の定位がハッキリした気がします。悲しいかなテキトウな耳です... 
<音場の最適ポイント>
センター(モノラル)と両サイドの音量を個別に調整できるようになりましたが、その最適ポイントを決めにくいところがあります。その時の気分や楽曲の雰囲気で変わるのです。
両サイドの方の音量を大きくしていくと、音場の広がりは大きくなりますが、音の定位感が乏しくなります。とは言え、非現実に広がった幻想的な音場は癖になる面白さがあります。


🌰 回路構成 🌰
LINE INを“分岐ケーブル”で2系統に分け、サイド(L-R,R-L)と、センター(モノラル)のそれぞれの回路へ音声信号を供給しています。
トランスは音源の引算だけに使用しました。センターは、“ステレオ信号足し算”を通してモノラル化した後、アンプ付きスピーカーの片CHだけ使っています。
サイド(L-R,R-L)と、センター(モノラル)の音量のバランスは、それぞれのボリュームで可変しています。

最初はどうなることかと思いましたが、だんだん完成度が上がってきました。
50年前のSONYの、“小さなラジオで大きな音場を再現する”という開発コンセプトは今でも魅力があります。
 
メインスピーカーとしては原音の再現性の点で無理がありますが、サブとして移動可能なモバイルスピーカーだったら有ってもいいと思います。
また挑戦する予定です。
次回⇒『
マトリックススピーカーのモバイル化


🌰 おまけ 🌰
<エレコム スピーカーMS-130SV 改造>
ワンタッチコネクターを使って、スピーカと内臓アンプを自在に接続・切離しができるようにしました。
また起動するときVolの位置によって、ポコポコ. . (すぐ減衰) と発振するので、電源の25V1000μFを交換しました(症状は変化なし)。
低音がボンつくので、換気扇用のネット(ポリプロピレン難燃性不織布)を丸めて、吸音材として入れました。多少良くなった気がします。
(リード線類が中まで黒く変色していたので全部交換し、MICとPHONEのケーブルが後ろから出ていましたが不要なので削除しました。)

<DROK ステレオ・アンプ・ボード>
電源:12~15V 5.5㎜径プラグ
デジタル中華AMPを探してみましたが、適当なものが無かったのでボードタイプにしました。手持ちのPCケースのスペーサを足代わりに付けました。ボリュームに触るとノイズを拾うので、ボリュームの金属部分にリード線を半田付けしてアースに落としています。パワーICはアナログタイプなので結構発熱します。

<ステレオ信号足算回路>
SDの空箱に回路を組込みました。PHONEケーブルはダイソー製(100円ショップ)です。ケーブルは細いエナメル線を束ねただけの作りになっていて、信号線がシールドされてないので耐ノイズ性能は低いようです。線を摘まむと “ジー”とノイズが出ます。

<マスターボリュームがない>
サイド(L-R,R-L)と、センター(モノラル)のボリュームが別々なので、全体の音量は音源側(パソコン)のスピーカーの“スライダー”を操作しています。マウスが要るのでちょっと不便なのでググってみたら、次のような外付けタイプのボリュームが数社から出品されています。
- CHELINK 音ボリューム Amazon 1,060円 prime -
(結局使いませんでしたが...)


🎲 メモ 🎲
  • エレコム スピーカーMS-130SV(ヤフオク 600円 送料 1,000円)
  • FULARR@ ワンタッチコネクター15個(Amazon 990円 Prime)
  • ELECOM イヤホン分岐ケーブル(Amazon 305あわせ買い)
  • DROK ステレオ・アンプ・ボード(Amazon 1、688円 送料無料)
  • ビニール平行コード赤・黒 VFF0.75 5M(島忠・ホームズ 税別480円)
  • PHONE端子コード ×2(ダイソー(白色)、セリア(黒色) 税別100円)

2019年11月30日土曜日

191130 SONY製カメラ APS-Cモデル用電池 NP-FW50の容量を測定・確認しました

こんにちはHousukeです。

前回『191123 リチウムイオン電池 26650の容量を測定・確認しましたⅱ』の続きです。治具を作ったので、今回はSONY製カメラ、主にAPS-Cモデルに使われている電池 “NP-FW50”について容量を測定・確認してみました。全部で 6個ありますが、電池の持ちが違うようで気になっていました。
🍱 NP-FW50 🍱


 (誤差程度の高抵抗値の抵抗の足をラジペンで平たく潰して、端子代わりに挿入する)

前回と同じく動画撮影をしてチェックしました。
🍱 動画撮影 🍱


🍱 接続図 🍱

🍱 電池No.6の容量測定を撮影した動画(300倍速) 🍱

<電池の容量の計算>

電池の容量は 加負荷時間 × 750mA(電流) として計算しました。
加負荷時間開始から電池の電圧が7.2Vより低くなる瞬間迄時間 としました。
750mA(電流)は 7.5V(電池の電圧のおおよその平均値) ÷ 10Ω として計算しました。
(SONY α5100実機で“電池がなくなりました”と表示されたときの電池の電圧が7.2Vでした。)

<測定結果>
電池No.           加負荷時間             容量             備考
   1.  23:16~23:58  0時間42分     525mAH      互換品(やや消耗
   2.  12:41~13:43  1時間02分     775mAH      互換品
   3.  06:12~07:07  0時間55分     688mAH      純正品
   4.  02:09~03:12  1時間03分     788mAH      互換品
   5.  03:19~03:55  0時間26分     325mAH      純正品(消耗
   6.  04:25~05:32  1時間07分     838mAH      互換品
(電池には 1020mAH 7.2Vと表記されています)

何個かはヘタって容量が少なくなっているなぁと思っていましたが、これではっきり分かりました。消耗が目立つ No.5は、使っている時間が一番多いと思われる、カメラを購入した時に付属していた純正品です。
純正品と互換品の違いが気になるところですが、新品の時は分かりませんが、ここまで使うと差はないようです。