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2023年8月7日月曜日

230807 PA用スピーカー Clarion MS-2100Aを JBL Control 1風にチューニング(国産スピーカー連合艦隊 vs BOSE帝国艦隊)

こんにちはHousukeです。

📣10cmフルレンジスピーカー Clarion MS-2100A📣
片手で掴めるくらいの 小型のPA用スピーカーを探していたら、ピッタリな Clarion MS-2100Aが見つかりました。
小型、しかもPA用にこだわったのは、設置や移動が楽で 扱いに気をつかわないで済むからです。ちょっと当たっただけで角が潰れて メンタルが下がるようなようなものは、なるべく避けたいのです。


📣OEM関係がなんと8社📣
ヤフオクで探している時に、Clarion MS-2100Aと外観が全く同じでOEM(他社ブランド製造)関係と思われるMarantz(マランツ) LS-10Sがありました。ググってみましたら、ブログ管理人:スパトニックさんが、もっと沢山あることをブログの記事にされていました。
Marantz LS-10S (1993年・38,800円)
Marantz LS-10V (1988年・40,000円)
DIATONE DS-105 (1984年・39,800円・防磁)
DIATONE DS-107V (1986年・39,800円・防磁)
DIATONE DS-109 (1987年・33,800円)

Toshiba SX-101 (????年・????円)
SHARP AN-SP100 (????年・????円)
BMB CS-M10V (????年・????円)
ALPINE/LUXMAN S-102 (1985年・40,000円)
参考:ブログ管理人 スパトニックさんのブログ記事

メーカーを数えてみると、クラリオン、マランツ、三菱、東芝、シャープ、BMB(旧日光堂)、アルパイン/ラックスマンとなんと 8社もあります。
OEMの供給元が気になりますが、スパトニックさんは三菱ではないかと推測されていました。Housukeもそんな気がします。

ここで、三菱を旗艦とした国産スピーカー連合艦隊BOSE帝国艦隊を向い撃つみたいなことを連想してしまいました。
マランツは、日本メーカー(スタンダード工業、日本コロンビア...)と関係が深いので国産と考えました。


📣国産スピーカー連合艦隊 vs BOSE帝国艦隊📣
//BOSE 101MM//
BOSE 101MMは '82年に発売された10cmスピーカーです。総販売台数は200万台を超えたと言われています。
一方、
向い撃つ国産スピーカー連合艦隊10cmスピーカー群の販売台数は、8社が束になっても その1割にも届かなかったと思います。
うた広やジャンカラなどのカラオケハウス全盛の
'2000年頃、BOSE 101MMはホントに飛ぶように売れていました。
Housukeは、この頃国産スピーカー連合艦隊側のメーカーで仕入・商品管理をしていましたが、BOSE帝国艦隊メーカー直販でたたき出す価格には太刀打ちできないで悔しい思いをしました。
BOSE 101MMの法人向価格は、この時 11,000円台だったと記憶しています。業務用機器(PA・カラオケ)の仕切りは3~4掛けと余力があるのですが、それでも対抗モデルの価格はBOSE 101MMの倍近くになってしまい、全く勝負になりませんでした。
今だに“BOSE”と聞くとイラッとします。


📣Clarion MS-2100A 外観と音出しチェック📣
10cmスピーカーなのに肉厚で頑丈なダイカストフレーム、キャビネットは厚手の樹脂製で質量は片方で2.8Kgもあります。外観だけでも超贅沢な作りです。
ちなみに、BOSE 101MMは 2.1Kg、このあとチューニングで使用する JBL Control 1Xは 1.8Kgです。

コーン紙やエッジに変質・劣化はないので、当分このまま使えそうです。
音出しをしてみたところ、フラットでクセのない印象なのですが、スピーカー裏面の周波数特性図とは違って高音域がもの足りません
//スピーカー裏面の周波数特性図//


JBL Control 1風にチューニングをすることにしました。販売台数が圧倒的に多いスピーカーなので、音の標準にしています。
スマホのスペクトラムアナライザー(Spectroid/Android無料アプリ)YouTubeのピンクノイズ音源で周波数特性を確認しました。
(場所が6畳の居間ですし、周波数特性は手持ちのスマホの集音性能に左右されるので、参考程度に見てください。)
Clarion MS-2100A
JBL Control 1X
Control 1の方が高音域が伸びています。MS-2100Aはフルレンジ一発なので 2wayと優劣を比べるのはアンフェアですが、それでも高音域を素直な特性で十分にカバーしています。
実際には、スマホのスペクトラムアナライザーの解析画像は測るごとに微妙に変わるので、スイープジェネレーター音源(YoutubeでDL)の再生音を耳で何度も聴いて確認しました。
3~4KHzより上の方の高音域が JBL Control 1に比べ2㏈くらい低く目であることが判りました。


📣EQ(イコライザー)でチューニング📣
ツィターの外付けも考えましたが、高音域を2dbほど増強するだけなので、EQ(イコライザー)回路を 2.1chアンプに追加して対応することにしました。
参考⇒230428 24db/oct. カットオフ周波数可変LPFを使った...
昔のオーディオアンプに必ず付いていた、トーンコントロール BASS/TREBLEのTREBLEだけをもっと高域側にズラした感じです。


📣チューニング後の確認📣
≣スマホのスペクトラムアナライザー≣
チューニング無し
チューニング有り
分かりにくいのですが、のところが上に持ち上がっています。

≣試聴≣
キッチンに設置しました。フローリングなので少し反響します。
2.1ch構成(∔サブウーファーSONY SS-WS6)にしています。

音出し確認は、生楽器の音源として主に次のビデオ(Youtube)を使いました。
//The Nutcracker - Full Length Ballet by The New York City Ballet//
1:11:35~の曲で高音域のチェックをしました。トライアングルとハンドベルがキンキン/シャンシャンと盛大に使われるシーンです。

物足りなかった高音域は、満足するレベルにチューニングできました。フラットでクセがないという点で、手本(標準)にしたJBL Control 1より好い感じがしました。耳障りな尖ったようなところがないので、安心して鳴らしておけます。

一方、JBL Control 1の方は、高域の指向性の広さとエネルギー感が一番の魅力なのですが、その広さからくる定位(指向性)の粗さが気になりました。指向性の広さがやや敵わないながらも素直なシングルコーンの MS-2100Aと比べたことで、返ってそれが耳についたようです。
どんなスピーカーでも指向性の粗さは大なり小なりあります。ピンクノイズ音源を再生させ、ゆっくり移動しながら聞いた時、特に高音域の定位や音量が凸凹に変化するのがよく分かります。あまり酷いと、音楽音源でも定位や音色が不安定になります。

- 追記 -
類似した内容の記事をアップしました。よろしかったらご覧ください。
⇒『250315 カーオーディオ用スピーカー Clarion GS-528(アイデン製...


🎲オマケ🎲
Housukeは普通の音量でサイン波を再生した時11Khzあたりを超えると聞こえなくなるので、その辺が高音域の限界です。一般的に20KHzと言われているので残念ですが、来年70歳であることを考えれば仕方がないようです。高校生の時オーディオ好きの同級生と実習室で確認した時は17KHzまで聞こえた記憶があります。
ところが最近 高周波溶着機を扱うアルバイトをしたことがあって、その時は今までに聞いたことのない高い周波数の連続音がうるさく聞こえました。BRANSON社製の超音波ウエルダというもので、20KHz 2000Wの振動出力で樹脂などを溶着する加工機です。
どうやら、耳の内部の器官では 
歳はとっても20KHz以上の超音波を感受する能力が残っているようです。近くにいるオバサンに聞いたら、“そんなの聞こえないよ”とは言っていましたが...