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2022年12月30日金曜日

221230 DELL Inspiron660 市販のマザーボード CPU に交換する改造 後編 (アドレッサブルRGB ヒートパイプクーラー)

こんにちはHousukeです。


前回『221227 DELL Inspiron660 市販のマザーボード CPU に交換する改造 前編』の続きです。

今回は、Inspiron660のマザーボードや電源などを外し、新しいパーツに交換をします。

🐲 使われていた各パーツの配線の確認と取外し 🐲

<取外し前の配線の確認>

<フロントパネルコネクタのアサインの確認>

<取外したパーツとケース>


ここからが、改造になります。
🐲 新しいパーツの交換 🐲
<パーツ一覧>
         マザーボード :ASUS Z97M-PLUS                              /手持ち在庫品
                        CPU:Core™ i7-4790K(第4世代 LGA1150)  /中古 ヤフオク
                     メモリ:DDR3 2GB×4                                       /手持ち在庫品
グラフィックボード:玄人志向 GEFORCE GTX1060           /手持ち在庫品
                        SDD:Intel SSD 256GB                                 /中古 ヤフオク

                        電源:Apexgaming AG-650 80PLUS 650W   /Amazon Prime



<フロントパネルコネクタの変更>
オリジナルのフロントパネルコネクタは12Pなのでピン数が足りません。手持ちのフロントパネルコネクタ用のパーツセットがあったので、モールド部分だけ外して使いました。
コネクタのピンは、精密ドライバーなどで爪を起こすと簡単に抜けます。
≣配線後≣

Amazonでも同じようなパーツセットが売られています。
ブランド:闇商店 Amazon 620Prime


どれを使っても多少違いがあるので、工夫と妥協が必要です。


<アドレッサブルRGB CPUクーラーの取付>
前回ご紹介した、ARGB 110㎜ファン2連のヒートパイプ式CPUクーラーです。


取付プレート他、ARGB3pin増設ハブ付コントローラーが付属しています。コントローラーにはリード線出しのSWが付いていて発光パターンを切換えることができます。このSWは空いている2段目のドライブベイの中に這わしておきました。
先ず、取付プレートをマザーボードへ取付けます。

プッシュピンの透明な方を、3本ある位置ガイドの合う所へ挿します。今回のLGA1150(LGA775~LGA1200共通)では、そのガイドの3ヶ所ある中の真ん中へ合わせました。
そこへ黒いプッシュピンを刺すと、取付プレートは固定されます。
リテール品の取付け方とほぼ同じです。
追記:後で取外すときプッシュピンの透明(アクリル製?)な方が1個折れていました。強度が足らないようですが、それを見越してかプッシュピンは透明・黒のそれぞれに4個多い8個が入っていました。

CPUとの接面は大きめでパイプの段差があるので、

グリスは多めになると思います。
次に、CPUクーラーをCPUに当てがい、そのフックを取付プレートの鉤爪に引っかけて、取付は完了です。

マザーボードをケースに装着したままだったので、結構てこずりました。ラジオペンチの扱いに慣れている方は、フック上側と取付プレート下側を挟むようにすると楽に引っかけることができます。
クーラー実物を見た時バカみたいに大きいので、ダメでもネタになるからと半分諦め気分で取付けましたが、奇跡的に収まりました。

ケースの上蓋と、グラボ(GTX1060)とのクリアランスは両方とも1~2㎜くらいです。

クーラーのサイズ:153.5㎜(H)×100.5㎜(W)×150㎜(L)


<TPM2.0モジュールの取付>
ちょっと怪しげですが、Amazonでピン配置がマザーボードのマニュアル表記に近いTPM2.0モジュールを購入しました。

₌マザーボードのマニュアルのピン配置₌

₌Amazonで購入したTPM2.0モジュール₌

マザーボードのTPMヘッダー(20-1ピンTPM)へ装着しました。

<BIOSの設定>
残念ながら、Amazonで購入したTMP2.0モジュールは正常に動作しませんでした。
裏技でWin11をインストール(ネットでいくつか紹介されています)しようかと考えましたが、いまのところ格段に使いやすくなるようなメリットはなさそうなのでWin10をインストールしておきました。


🐲 パーツの交換が完了/夏場は厳しそう 🐲
Inspiron660のケースはごく普通で、難なくパーツの交換(改造)が完了しました。
ちょっと気になるのは、ケースファンの取付できるところが後面パネルの一ヶ所のみで、しかもそのファン取付穴がネジ間83㎜(90㎜ファン)の小さなファン用になっています。
排熱はこの小さなファンと電源内臓のファンに頼ることになるので、夏場は厳しそうです。


🐲 シネベンチR15で性能チェック 🐲
シネベンチR15で性能チェックをしました。
今回はCPUの世代が古いので、その非力な分を O.C.で頑張ってもらおうと、CPUクーラーを冷却性能の良さそうなヒートパイプ式の大型ファンにしたのですが...
シネベンチR15の評価は O.C.4.6GHz弱で約 880cb、勝手に期待したより少なめでした。
<銅芯入りCPUクーラー>
上の銅芯入りCPUクーラーは事前の動作チェックに使ったものですが、cb値は850を超えていてヒートパイプ式と大して変わりませんでした。
せっかくのヒートパイプは性能的にはあまり役に立たなかったということになりますが、ファンの動作音が静か(ベンチマークテスト中でも)になったので良しとしました。
<ネット上でのCore™ i7-4790Kの評価>
ネット上で公開されている Core™ i7-4790KのシネベンチR15の評価も 894cbなので、このあたりが普通のO.C.の実力のようです。
とは言え、改造前(i5-2400 3.4GHz)は 431cbだったので、ほぼ倍の性能UPになっています。
前回改造した2モデルはO.C.なしで、Core i5 10400F 6コアが約 1300cb、Ryzen7 2700 8コアが約 1400cbなので、世代の進歩は否めません。
ド派手なLEDファンはケースをすると隠れてしまいますが、照明が零れ見えるので、違った静かな華やかさを演出してくれています。
メインコンピューターとして使い始めましたが、今のところCPUの速さなど不足は感じていません。


📝追記/次回のご案内📝
LED照明が映えそうなASUSのPCを、アドレッサブルRGB化しました。併せて、2基のドライブベイを、着脱可能なデータサーバーのHDDのマウンターにしました。よろしければご覧ください。
☞『231121 レトロなASUS PC ミニタワーを改装 LEDテープ(アドレッサブルRGB3pin) データサーバー中華製HDD着脱マウンター


🎲 メモ 🎲
  • DELL Inspiron660 i5 2400 SSD120GB (ヤフオク 6,250円 送料 1,327円)
  • Apexgaming AG-650 80PLUS 650W (Amazon 8,650Prime)
  • TPM2.0暗号化モジュール 20pin (Amazon 1,289Prime)
  • upHere サイドフローCPUクーラー (Amazon 2,980Prime)
  • Core™ i7-4790K (ヤフオク 6,710円 送料 200円)
  • Intel SSD 256GB M.2 (Type2280)  (ヤフオク 2,701円 送料 200円)

2022年12月27日火曜日

221227 DELL Inspiron660 市販のマザーボード CPU に交換する改造 前編

 こんにちはHousukeです。
 
🐲 DELL Inspiron660( 第 2世代 i5-2400 3.4GHz) 🐲
ヤフオクで見かけて、カラフルなパネルに魅かれ思わずプチってしまいました。
 
PCの改造記事は本ブログの中で一番好く見て頂けるので、そろそろ新ネタを探さなきゃと考えていたところでした。

発売当時の記事☞   デル、ミニタワーPC「Inspiron 660/660s」を発売 (1/2) 
記事によると、Inspiron660は2012年5月に発売され、ラインナップとしてはミニタワーが 7モデル、スリムタワー 6モデルからなります。この中のハイエンドモデルは Corei5 2320(3GHz) メモリ8GB 2TB HDD Win7 64bit 82,980円~です。また、カラーバリエーションは 5色ありました。
今回のものはその中のレッド色です。CPUが当時のハイエンドモデルの i5-2320 3GHzより上位なので、発売日より後に追加したモデルか、ユーザーが勝手に交換したもののようです。

<DELL Inspiron660(i5-2400 3.4GHz)のベンチマークテスト>
お約束でシネベンチR15にかけてみました。

シネベンチR15の評価は 431cbになりました。
WiFiやブルーツースはマザーボードに内蔵されていて、オマケにSSDが付いていたので、10年前のモデルとはいえ普通に使えます。


🐲 マザーボード・CPUの交換 🐲
'2022/12 現在のIntelのCPUは 第13世代が最新機種で、Core™ i9-13900Kの1機種だけが先行で販売されています。
ソケットは12世代と同じLGA1700です。

とは言っても13世代 i9-13900K138,000円といくらなんでも高すぎるので、最初の改造案としては、12世代 i513世代のチップセットZ790の組み合わせを考えていました。
    CPU:Core™ i5 12600                 (第12世代 LGA1700)
マザーボード:チップセットZ790 搭載品  (第12/13世代)
ところが、
Core™ i5 12600は 38,000円、マザーボードは一番安い MSI PRO Z790-Pでも 3,3000円します。
2年前に最新世代(10世代)の仕様に改造をするのに、マザーボードとCPUを合わせて 35,000万で収まったので、今回は倍のコストになります。
また、CPUの反りの問題が解決していないこともあるので、今回は最新の1213世代は見送ることにしました。


🐲 話が一気にショボくなって... 🐲
マザーボードは、手持ちの第4世代のマザーボード使うことにしました。CPUはこのマザーボードに搭載可能で最強のものをヤフオクで探しました。
話が一気にショボくなってきました😭...
    CPU:Core™ i7-4790K     (第4世代 LGA1150)/ヤフオク中古
マザーボード:ASUS Z97M-PLUS (     〃     )/手持ち在庫品

Windous11対応用にTPM2.0暗号化モジュール 20pinを手配しました。
これだけでは華が無さ過ぎるので、華やかに光るLED付き超大型CPUクーラーを手配しました。
upHere サイドフローCPUクーラー ARGB/RGB LED対応
Amazon 2,980Prime



それでは、ショボい次回をお楽しみに...

次回『221230 DELL Inspiron660 市販のマザーボード CPU に交換する改造 後編


⌛ おまけ ⌛
<Intel世代>

LGA775      Core2          Pentium,Celeron,Core2,Q.. DDR3    2006~
LGA1156  第 1 世代      i3-6**,i5-7**,i7-8**                DDR3    2008~
LGA1155  第2・3世代   i3/5-2***/3***,i7-(2/3)7**      DDR3    2011~
LGA1150  第4・5世代   i3/5-4***/5***,i7-(4/5)7**      DDR3    2013~
LGA1151  第6-9世代    i7-(6~9)***,i9-(6~9)***      DDR3/4 2015~
LGA1200  第 10 世代      i5-10***,i7-10***,i9-10***     DDR4    2020~
LGA1200  第 11 世代      i5-11***,i7-11***,i9-11***      DDR4    2021~
LGA1700  第 12 世代      i5-12***,i7-12***,i9-12***     DDR4/5 2022~
LGA1700  第 13 世代      i5-13***,i7-13***,i9-13***     DDR4/5 2022後~
CPU番号は代表的なもの


🎲 メモ🎲

  • DELL Inspiron660 Core i5 2400 SSD120GB 64bit (ヤフオク 6,250円 送料 1,327円)
  • TPM2.0暗号化モジュール 20pin (Amazon 1,289円 送料 Prime)
  • upHere サイドフローCPUクーラー (Amazon 2,980円 送料 Prime)
  • Core™ i7-4790K (ヤフオク 6,710円 送料 200円)

2022年12月23日金曜日

221223 USB3.0のノイズがブルーツース(Bluetooth)やWiFiを妨害する

 こんにちはHousukeです。
 
パソコンのレイアウトを変えてから、ブルーツース(Bluetooth)で鳴らしているスピーカーの音声が途切れたり消える不具合が頻繁に出るようになりました。
最初は、パソコンの調子が悪くなったのかと思って、電源を入れなおしたりしていましたが、ある時SSDを挿したタイミングでそれが起きたのでUSBが原因だと分かりました。
 
 
ググってみると、USB3.0/USB3.1のケーブルがノイズ(不要輻射)を出して、ブルーツースやWifiを妨害する事例が増えているそうです。
高性能なUSB3.0の方が売れるので、自然その不具合が増えるというわけです。
 
 
その問題のUSB3.0で繋いで使っているHDDやSSDがいくつあるのか調べてみたら、5個もありました。そのうち高速で使いたいSSDは2個あります。
PCに繋いでみると、ブルーツーススピーカーの再生音がプツプツ途切れ、酷いときは通信のリンクが切れてしまいます。程度の差こそあれ、全部のケーブルがダメでした。
これらのUSBケーブルはSSDやHDDケースに付属していたもので、中には日本のメーカーIO DATAのものもあります。
 

ちょっとAmazonを覗いてみました。

うじゃうじゃいっぱいあります。この中から、ノイズの出ない使えるものを選ぶのは不可能です。なにしろ、手持ちのケーブルが全滅なのですから...


とりあえず、手持ちのケーブルをなんとか使うことを考えてみました。
🎋 ケーブルをシールドする 🎋
<アルミ箔>

ためしに、アルミ箔を巻いてみました。
しかし、まったく効果はありませんでした。
AMラジオでノイズを探ってみましたが、確認できませんでした。
アナログジジイの知っているノイズは、ラジオの"プチプチ"やTVの"ザー"というような耳に聞こえるイメージですが、デジタル時代のそれは全然違うようです。
アナログ時代:954KHz (AM TBS)
デジタル時代:2.4GHz  (Wi-Fi)
搬送波の周波数だけを単純に比べても 1000倍以上違います。


<銅箔>
次は銅箔で試してみました。
こちらは、改善するものの、少しですが音が途切れる不具合は残りました
触ると冷たく感じるような結構厚みのある銅箔なのですが、それを2重3重に巻く必要がありそうです。
恐るべしUSBノイズです。


🎋 USB2.0の中継ケーブルを直列にする 🎋
USB2.0の中継ケーブルを直列にかまして、USB3.0の動作を無理矢理 USB2.0にスペックダウンする方法です。
目論見通りノイズは無くなりました。
ただし、伝送レートなどの性能はUSB2.0と同じになってしまいます。


🎋 まとめ 🎋
USB2.0とUSB3.0はどれくらい性能が違うのか調べてみました。
      伝送レート 最大供給電流
USB2.0:   480Mbps  0.5A
USB3.0:     5Gbps  0.9A
USB2.0の480MbpsUSB3.0の5Gbpsに比べると約10分の1なので一見小さいように見えますが、4K動画でも 65~85Mbpsなので、普通に使うには充分な伝送レートと言えます。

USB3.0の
最大供給電流 0.9Aは、スマホの高速充電では是非欲しい機能です。細い線に無理に大電流を流すと発熱・発火につながります。しかしこれは充電専用ケーブルで対応することができます。モバイルバッテリーなどにオマケで付いてきたり、百均でも買うことができます。

とは言っても、サーバーのバックアップをUSB2.0でやろうとすると、終わるのが翌々日になるくらい恐ろしく時間がかかります。
これだけは、USB3.0のケーブルを、銅箔をミイラみたいにグルグル巻きにして使おうかと考えています。

なんだかまとまりのない『まとめ』になってしまいました。
USBのバージョンは、現在4.0(Thunderbolt™ )まで製品化されています。今後はさらに高性能(低雑音)なものになるのを期待したいと思います。

村田製作所からUSB3.1デバイスのノイズについてレポートが出てたので、参考に貼り付けておきました。
Murata USB 3.1のノイズ抑制 


🎲 メモ 🎲

  • YFFSFDC 銅テープ (Amazon 625Prime)

2022年10月29日土曜日

221029 ステレオ音源用のサラウンドアンプ(BBD PT2399)製作 改良編

こんにちはHousukeです。


前回『221019 ステレオ音源用のサラウンドアンプ(BBD PT2399)製作 後編』の続きです

追加注文したエコー基板 2個が届きました。ステレオ L/Rそれぞれの遅延回路を二段構成にグレードアップしました。


🎤 グレードアップした内容 🎤
二段構成になったエコー基板の一段目が短い時間 15mSくらいの遅延を担当し、二段目が長い時間 100mSくらいの遅延を担当するイメージです。基板には可変抵抗を付けてクロック周波数を変えられるようになっていて、遅延時間を短い方に調整することができます。本記事では 30KΩの半固定抵抗を付けました。


 ≣ 外観 ≣

注文したスペーサーが届いてないので仮組状態です。
 
≣ テスト音源 ≣
普通の音声や音楽ソースでは遅延効果を評価するのが難しいので、上の画像の右側に写っている、テスト音源用のパルス波発生器を作成しました。
古典的なトランジスタを使ったフリップフロップ回路を使い、ステレオ L-R交互にパルス波が出るようにしました。Volの前にコンデンサー 0.1μFを3個直列(適当な容量がなかったので)にして入れ、LCFとして不要な低音成分をカットしています。
 
≣ 視覚的に観測 ≣ 
延効果を視覚的に観測するために、古いオシロスコープを引っ張り出してきました。ところが、そんなに高性能なオシロスコープではないので、掃引時間を最大にしても、時間の短い一段目(約15mS)の遅延を捉えるのが限界でした。

遅延時間は一段目を15mS、二段目を100mS付きにしていますが、正確に測定できてないので、このくらいかなと推定した数値を使っています。測定する方法が見つかったら、記事の修正をしたいと思います。 
前回 “遅延時間が長・短の音を合成しているように聞こえました。”と書きましたが、それはカン違いで、遅延時間は一つきりでした。

🎤 試聴感 🎤
カーネギーホール
遅延回路を二段構成にしたことで、定在波(フラッターエコー)の嫌な感じが少なくなって自然な響きに近くなりました。ニュース番組や、楽器の少ないソロ演奏などでは、無いとひどくもの足りなくなります。 “たたみ六畳間で広がりのある音場を再生”という当初の狙いについては、あっ気なく大部分が叶ってしまいました。

パーツが格安で手に入るようになったので、もう少し増築やチューニングを続けることにしました。
・遅延回路を三段にする🎶
・遅延成分を操作して音場を広げる🎶
などです。
残響を完全にシミュレーションしようとすると、その演算はスパコンでも追いつかないくらい大変だそうです。
ところが、肝心の耳の方はそれほど高性能なものではないような気がします。今回、遅延回路を二段構成にしたら驚くほど良くなりました。これが三段になったら文句のないレベルになるような気がします。
また、ついでに音場をさらに広げられたらとも考えています。ちょっとググってみましたが、情報があまりないのでテストボードみたいのを作って試してみる予定です。BBDは、音の遅延をいとも簡単に出来るので強力な助っ人です。ただ、ダイナミックレンジなどの基本性能がアナログ音源時代そのままなので、よく考えて回路を組まないと、昔なつかしい雑音とおつき合いすることになりそうです。

最近は楽器を演奏することもないので忘れていましたが、娯楽として聞く音には心地よい響きが必要なことを再確認しました。

進展があれば、またご報告したいと思います。

違うブログですがリメイクしたサラウンドアンプを製作ました。
⇒『230519 BBD PT2399(松下製MN3005後継)を使ったステレオ音源が広がって聞こえるエフェクターの製作


🎤 おまけ 🎤
ふと、BOSEスピーカーがデビューした時のそのコンセプトを思い出しました。
≣ ボーズ901 (1968年発売) ≣

スピーカーが8個付いている面を壁の方に向け、スピーカーが一つだけの面をリスナーに向けてセッティングします。これは、BOSE博士がカーネギーホールなどの著名な音楽ホールの音響特性を分析した結果、反射音と直接音の比が 8:1だったことに拠り開発・製品化したものだそうです。(ダイレクト/リフレクティング理論)

とはいっても、音楽ホール並みの反射音・反響音を得るには結構な広さの空間が必要です。たたみ六畳間では、壁にくっ付けて置くしかないので、Housukeにとってボーズ901は全く意味がなさそうです😭。


🎲 メモ 🎲

  • uxcell フォーンプラグ 3.5mmメス 10個 (Amazon 595Prime)
  • uxcell スタンドオフ六角スペーサー M3 (Amazon 390Prime)

2022年10月27日木曜日

221027 仮想通貨マイニングが大赤字...

こんにちはHousukeです。



前回『220303 ❝暖房を兼ねて仮想通貨マイニング❞の成果』の続きです。
また、暖房が必要な季節になったので、久しぶりに NiceHash(ナイスハッシュ)を起動してみました。とりあえず、パソコン(グラボ RKA2060)一台だけ動かしました。
📉 NiceHash 📉


電気代を100W 1時間当たり2.7円として一日の利益を計算すると...

‐75.43円(1日の利益)=8.81円(出来高)ー84.24円(2.7円×1.3×24/電気代)
になりました。

商売で言えば、仕入値 100円の商品を10円で販売するような感じです。
ググってみたところ、同じ穴の狢さん達の利益はもう少し多いようですが、それでも似たり寄ったり惨憺たる状況です。

半年前の 3月3日のブログでは17%の利益(粗利)が出ていました。
半年前のブログ⇒『220303 ❝暖房を兼ねて仮想通貨マイニング❞の成果

1年以上前から、ETH イーサリアムの仕様変更(ハードフォーク)の噂がありましたが、それが実施されたことが大きな原因のようです。勿論、ビットコイン価格の下落も一因になっています。

何が起きるか予想できない世界なので、しばらく静観することにしました。出来高が電気代の半分くらいまでに好転したら、またマイニングを再開する予定です。

2022年10月19日水曜日

221019 ステレオ音源用のサラウンドアンプ(BBD PT2399)製作 後編

こんにちはHousukeです。

前回『220920 ステレオ音源用のサラウンドアンプ(BBD PT2399)製作 前編』の続きです。なんとか音出しできるようになったのでご報告いたします。

🍱サラウンド用スピーカー🍱
Technics SB-S30(1985年頃発売) メルカリ 2,200円 送料込
メルカリで今回のテーマに打ってつけの球形スピーカーを見つけたので、渡りに船で購入しました。取付ネジが1/4インチ(カメラと同じ)だったので、上の画像のように手持ちのカメラ用BRKTで棚板に取付けました。
= 内部の構造 =
(分解した画像はネットから拝借しました)
= 直径約150mm 質量約690g =
昔、中野サンプラザホールの天井に沢山ぶら下げてあったビクター製 GB-1を思い出しました。
(画像は QUADRA MIX SOUNDさんのHPから拝借しました。/天井の黒いのがGB-1かどうか確信はありません。たしか、クリーム色の天井に 2~3メートルくらいの間隔で付いていたように記憶しています。)
この球形スピーカーだけで一杯いけそうですが、気持ちがそっちへ行ってしまいそうなので、話をもどします。

🍱Amazonで購入したエコー基板🍱
=外観=

=推奨回路=

=ブロック図=

エコー基板に使われているIC PT2399のデータシートは、秋月電子のHPを通してDLしました。ICの製造元は台湾の新北市にある普誠科技社です。
PT2399は、松下製IC NM3005(4000段)シリーズの後継品のはずなのですが、段数の表記が無いかわりにブロック図に44K Bits RAM、クロック周波数が 2~17MHz、と数値が 1~2桁くらい大きくなっています。ちょっと違う気がするのでもう少し調べてみたいと思います。
V3205というICをCoolaudio Semiconductors社が販売していますが、こちらは松下製IC NMシリーズ直系の後継品だと思います。
Coolaudio Semiconductors社製 V3205 =


🍱サラウンドアンプの構成🍱
ユニット単品で動作確認をしたところ、予想したより自然な残響だったので、ややこしいことはしないで、ステレオ音源をそのまま再生するようにしました。
=設置

=本体の製作

エコー基板、デジタルパワーアンプを百円ショップで購入した透明なケースに組込ました。見た通り、ユニットから出てきた出力をUSBアンプでスピーカーを鳴らすだけで、簡単なので回路図は書きませんでした。

=クロック周波数調整=
クロック周波数を可変して、遅延時間の長さを調整します。推奨回路を参考にして、30KΩの半固定抵抗を後付けしました。
=帰還量の調整=
遅延回路の出力を入力へ帰還させる量を可変することで、残響の深さ(減衰量)を調整します。

装置を簡単にしたかったので、電源はUSB電源5Vにしました。エコー基板への電源供給は、それの安定化電源回路をスルーして半田付け配線しています。

動作原理としては、音響屋から忌み嫌われる定在波(フラッターエコー)なので、それほど期待はしていなかったのですが、試聴したかぎりではその定在波感を和らげるような工夫をしているような感じです。遅延時間が長・短の音を合成しているように聞こえました。

普通の音源では、これ以上の評価は無理そうです。チューニングやそのための評価はパルス波みたいな信号を発生するテスト音源を作ってからやることにしました。
また、今のところエコー基板が 560円と恐ろしく安いのであと 2個くら買い足す予定です。
(45~6年前ですが、MN3005がIC単品で 6~7千円くらいした覚えがあります。)

次回、さらにグレードアップしてご報告いたします。

 
🍱 言葉の意味🍱
エコー      ⇔反射音、やまびこ、反響
やまびこなどの個数が数えられるような反射音やその効果のことです。

リバーブ 
⇔残響
洞窟の中の反響のような数えきれない程のたくさんの反射音が行き交っている状態や効果を表しています。

使用しているパーツの商品名を継承しているので、言葉があいまいになっているところがあります。その点はご了解ください。
 

🎲 メモ 🎲
  • elfin203 エコー基板 (Amazon 560円 Prime)
  • KKHMF PAM8406 デジタルパワーアンプ(Amazon 650円 Prime)
  • フタつきケース (セリア 100円 税抜き)