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2025年3月15日土曜日

250315 カーオーディオ用スピーカー Clarion GS-528(アイデン製スピーカー) ジャンク ツイーター交換、布エッジ軟化剤

こんにちは Housukeです。

前回『230807 PA用スピーカー Clarion MS-2100Aを JBL Control 1...』の続きです。

カーオーディオ用スピーカー Clarion GS-528 ジャンクを入手しました。ron-riku-2505さんのブログに 84’年4月前頃に生産したと紹介されています。
この年代のスピーカーには 知る人ぞ知るアイデン製が使われています。
ツイーターに納入番号4008(ron-riku-2505さんの情報)と記載してあるのでアイデン製であることを確認しました。

名機と云われるAF-50です。オーディオ歴の長い方ならご存じかと思います。遠い昔、買ったのか借りたのかは覚えてないのですが使ったことがあります。小型のシングルコーンながらパワフルな音、最近で言えばJBLのモバイルBTスピーカーの様な印象でした。
アイデンは OEM供給が主なので市販品は僅かだったのですが、それでも多くのファンがいる愛されたスピーカーメーカーです。


🗿Clarion GS-528の内部をチェック🗿
グリルの破損がジャンクの理由だそうですが、40年前のものなので他にも色々問題がありそうです。
状態の悪い方の右スピーカーを開けて、内部をチェックしました。
  • グリルケースの破損
    グリルの2ケ所とケースのインサートナット部2ケ所に破損があります。

  • ツィター
    エッジに付いた汚れを綿棒で拭き取ろうしたら、コーン紙が破けてしまいました。水濡れが原因と思われるタワミもあります。
    もう一つの方は、穴が開いていてビニールテープが貼ってありました。既に分解されてイジられていました。
    ⇒ 貴重なアイデン製ですが、残念ながら交換する予定です。

  • ウーファー
    マグネットには水濡れによるカビみたいな汚れ(前々の画像)があります。
    外して表側から見ると、(布)エッジはカサカサに固まった感じで凸凹に変形しています。
    また、コーン紙に水濡れによるシミがあります。
    音は一応出ます。ボイスコイルの当たりなどはありません。
    ⇒ エッジを修復して使う予定です。

  • ネットワーク回路
    ネットワーク回路は LC 12db/oct(4Ω)の本格的なものが使われています。
    年代物なので、コンデンサーの劣化は考えられますが、代替品の入手は可能です。
    ⇒ チェックして使う予定です。

🗿メンテナンス作業🗿
ケース・グリル
器具で固定して瞬間接着剤で補修しました。
ケースのインサートナット部にも瞬間接着剤を流し入れて固定しました。
瞬間接着剤は中まで染み込んでいくようにサラサラしたものを使いました。


ツイーター
同じ様な形状のツイーターをヤフオクで入手しました。
SHARPと記載されています。

ネジ対角ピッチ 6.5㎝、開口 6㎝
インピーダンス 8Ω
注:室内用なので車載用としては使えません。

ウーファー
YouTubeなどを参考にして、HINO Audioのエッジ軟化剤を入手し(布)エッジに塗布してみました。


カサカサだったエッジが柔らかくなって、蒲鉾型の丸みが戻ってきました。軟化剤の油分がコーン紙に染みてマダラになってきました。

翌日の画像です。
コーン紙に染みた油分は蒸発するのか、分からなくなりました。前々画像のA4説明書にも付いてシミになりましたが、翌日には消えて無くなりました。
エッジの凸凹は少し残っていますが、ボイスコイルのストローク動作は新品時と変わらないくらいスムーズになりました。
箱なしの単体でスマホのスペクトラムアナライザーで周波数特性を見てみました。
問題なさそうです。12~3KHzくらいまで確認できるので、フルレンジ仕様かもしれません。
予定通り使用することにしました。


🗿組立🗿
SHARP製ツイーターはガスケットが無くて隙間ができてしまうので、その取付穴に沿って 5㎜幅/1㎜厚のシーリングテープを二重に貼り付けました。
吸音材は黄色いフェルト材です。グラスウールや安っぽい屑フェルトでないので好感がもてます。


🗿動作確認🗿

ハイ上がりのうるさい音
スマホのスペクトラムアナライザー(参考程度)で周波数特性を確認しました。
参考⇒『231115 トリッキーな音 PC用スピーカー OROROW...
ピンクノイズ音源を鳴らした瞬間、“うるせー”と感じたのですが、スマホでものところ(4~7KHz)が急に高くなっていてうるさそうです。音楽ソースでも尖ンがった感じに聴こえます。
ネットワークのコンデンサーの劣化はあるとは思いますが、ツイーター側の方は音が出なくなる方向なので、“うるせー”の原因ではないようです。

ツイーターを戻して確認
交換したSHARP製のツイーターとの違いが気になったので、一旦、オリジナルのアイデン製のツイーター(テープが貼られたマシな方)に戻して確認しました。
20~20Khz スイープジェネレーター音源(YouTubeでDL)で確認すると、SHARP製のツイーターと同じように4~7KHzが高くなっていました。
(スピーカーの後ろにもハイ上がりのF特図が印刷してありました)
GS-528はもともとハイ上がりのうるさい音造りであることが分かりました。
乗用車のリアウインド下の窪んだ場所に設置するスピーカーなので、意図的にハイ上がりにしたと思われます。営業的にも、ショップでうるさい音(パンチのある?)で目立つ方が売りやすかったのかも?。


🗿フラットなスピーカーにチューニング🗿
居間で使いたいので、普通のフラットなスピーカーにチューニングすることにしました。
ネットワーク回路は弄らないで、ツイーターに10Ωの抵抗をシリーズに追加しました。
音量が大きすぎるツイーターの音量を、計算上 1/4くらいに減じることができます。

うるさい感じはなくなり、音楽ソースでもいい感じになりました。
が、スマホのスペクトラムアナライザーを見ると...
今度は 2~4KHzが凹んでしまいました。
スイープジェネレーター音源で確認すると、確かに2KHzのちょっと上が少し凹んで聴こえます。
これを改善するには、ネットワーク回路をワンオフで改造するしかないのですが、部品の手配からになるので時間がかかります。また、素のウーファーの 2KHz辺りにも凹み(ウーファー単品の周波数特性参照)があるので、まっ平に調整するのは相当難しそうです。

とりあえず いい感じで鳴っているし、B&Wと張り合おうというわけではないので 今回はこれで良しとすることにしました。😄

次回、超小型手のひらサイズの2.1chの中華製アンプを一部改造して、今回のスピーカーと組み合わせたのでご紹介したいと思います。
電源 12~24V、LPF可変(多分12db/oct)、今時珍しいBASS・TRE付き。
お楽しみに...


🎲オマケ情報🎲
似たようなモデル
GS-516という似たようなモデルがありました。

こちらは ツイーター用のアッテネーター付きで周波数特性が平らです。スピーカーを取付けるバッフル板はアルミダイカスト製で、片側 3Kgだそうです🐘🐘。
当時のカタログ

'79/3 発売 販売価格 42,800
オークション用の分解した画像

スピーカーはオンキョー製でした[納入番号4006と記載(ron-riku-2505さんの情報から)]。大きなアッテネーターも見えますが、何も書かれていません。直射日光の当たる過酷な環境で使われるので、アッテネーターを納入した部品メーカーはさぞかし大変だったろうと思います。


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Amazonに出品されていた安物
事前に次のスピーカーを手配していました。Amazonに出品されていた安物ですが、色が気に入りました。

スマホのスペクトラムアナライザーで周波数特性をみてみました。

周波数特性は上下のウネリが大きいし、6KHzには大きな段差があります。スイープジェネレーター音源を鳴らしてみると、同じように指向性が気まぐれで、聴く方向によって音量がコロコロ変わります。

さらに ツィターを5㎜厚のゴム板で塞いでチェックしてみたところ、ツィターが動作していないことが判明しました。
しかも🐼🐼個ともです。
不覚にも化粧箱は捨ててしまったので返品できません。
原因を調べてから捨てようかと思いましたが、TEAC S-300NEOに似てカッコだけは良いので、それに免じて卓上ピアノ専用で使ってヤルことにしました。😄


= Clarion GS-528のスペック =
                 生  産   '84年4月前頃
                 定  価   不明
         ツイーター   50㎜
         ウーファー  120㎜
 クロスオーバー    6KHz
                サイズ   130㎜ ×220㎜ ×160㎜(実測)
                質 量    2.2Kg(実測)

2025年1月30日木曜日

250128 Micro-ATX対応 小型・省スペース 取っ手付きPCケース B550 AMD Ryzen7 5700G ARGB-FAN

こんにちはHousukeです。


前回:『250126 DELL Precision Tower 3620が故障...』の続きです。
Amazonを見ていたら、Micro-ATXサイズのマザーボード(以降MBと言います)やタワー用の電源・グラボが使える超小型の PCケースが目に止まりました。

MOOTHMUSHI
pcケース ミドルタワー pcケース 透明強化ガラスモデル
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高さは ほぼマザーボードの幅、奥行きは それに電源の厚さを足した長さです。光学ドライブはもとよりHDDドライブすら無い 徹底した省スペースに惹かれました。
また、岡持ちみたいな取っ手が付いていることも決めてになりました。PCを持とうとすると 指をかけるところがないのでイラっとすることがあります。
安っぽい造りなので 5,999円は高い気がするのですが、部屋中モノがいっぱいなので 空間を金で買う気持ちで思わずプチってしまいました。

🚌パーツ類🚌
≣部品≣
PCケース本体、付属品
付属品は ケース内の延長用ACコード、USB3.0のコネクタとビス類、防塵シート×2、インシュロックタイが 4~5本と簡素です。

前面パネルの USB‐C端子は3.0仕様コネクタの半分をもらった片割れで、USB Type-C Thunderbolt仕様には対応していません。

M B: ASRock B550M SteelLegend
CPU: AMD Ryzen7 5700G
メモリ: Crucial DDR4 16GB×2
SSD: BIOSTAR M700-256GB M.2NVMe Gen3×4
電 源: 剛力Naked SPGRN-500 500W
MB、CPUなどは手持ち在庫の使い回しです。

CPUクーラー
最初 次の画像の縦型のCPUクーラーを付けてみましたが、2~3㎜高すぎてガラス製の蓋に当たって使えません。

サイズ:153.5㎜(H)×100.5㎜(W)×150㎜(L)
Amazonをザっと見た感じ、120㎜ファン使用の縦型のものはどれも数ミリ クリアランスが足りません。
あと 5㎜余裕があれば CPUクーラーを選ぶのに困らなかったのですが、どうやら ケースの深さなどのサイズは ミドルサイズのMBと電源が搭載できる最小の大きさに合わせているようです。

仕方がないので Amazonで安そうな横型のクーラーを注文しました。
スモールラボ COOLMOON CPUクーラー 120mm LED 自動発光
Amazon 1,680PRIME
サイズ:70㎜(H)×120㎜(W)×120㎜(L)
3Pプラグですが、ASRock MBはスピード制御してくれました。120㎜大型ファンのお陰か、95㎜前後の純正品に比べて静かです。ところが、ベンチマークテストで負荷をかけるとCPUの最高温度は 86℃、平常時 47℃(現在冬場の1月)になります。微妙に冷却性能不足です。
ARGBデコレーションはいい感じなので使いたい気もあるのですが、夏場のことを考えて交換することにしました。

Ryzen7の純正品にしました。
中古未使用美品 CPUクーラー AMD Ryzen7 7700付属純正 Wraith Prism
ヤフーオークション 3,600円(税別) 送料無料

サイズ:93㎜(H)×119㎜(W)×105㎜(L)
最高温度は 70℃、平常時 35です。10℃以上冷えるようになりました。
動作音は少し大きくなりましたが、小型ファンなので 致しかたないところです。
TDP105W用の純性なので 
夏場も問題なく使えると思います。


ケースファンとグラフィックボード
ケースファンは、上下後面の風通しが良いので省きました。
省きついでに、Ryzen7は この時期くらいから 内臓GPUの性能が良くなってきているので グラフィックボードもナシにしました。
(最後の📌オマケ📌で5700G内臓GPUとGeForce GTX1060を比較してみました。)


P‐LED HDD‐LEDを後付け
ケースの仕様でLED類が無いのですが、やっぱり不便です。特にテスト動作では不安なので、P-LED HDD-LEDを後付けしました。
BabbleCom PCマザーボード用 スイッチ & LED ケーブル長 65cm
Amazon 398PRIME
上のキットのLEDだけを外して ケース内にテープで張付けました。
ガラス製の蓋をすると、LEDは白い枠に隠れ自然な感じに見えます。

≣組立≣
電源は 専用のブラケットにネジ止めして 吊り下げるようになっています。
電源のリード線は余って遊び気味なので、マジックテープでしっかり処理しました。


🚌設置🚌

棚の中段に設置しました。ミニタワーサイズのPCを置いた時には 棚一段の殆んどを占領されていましたが、それに比べ ものがたくさん置けるようになりました。

今回、手持ち在庫のMBを使って小型化リニューアルできたことが一番のポイントだと思います。Mini-ITXサイズのMBも考えましたが、それを活かすPCケースの電源が外付けなので、ミニPCで経験済ですが 配線が煩雑になり返って場所を取ることになってしまいます。
何より、出費が省スペースだったので😊です。

📌オマケ📌
≣内臓GPUのベンチマークテストR15≣
内臓GPUとGeForce GTX1060と比較しました。
Ryzen7 5700Gの内臓GPU

R15:62.82fps

GeForce GTX1060 6GB

R15:141.27fps

GTX1060
の半分ほどでしたが、4K+2Kの2画面を見るくらいには十分対応できると思います。
最近のRyzen7 8700Gでは 2倍くらいに処理能力が高くなっています。
<参考>
少し前の時期のものですが Intel® UHD Graphics 630のR15は40.07fpsだそうです。


≣購入したパーツ類≣
マジックテープ 10M 黒+灰, フリーカットタイプ
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PCIメッシュスロットカバーセット (5枚+ネジ5本)
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スロットカバーを取ってしまったので、オシャレなのを付けました。