こんにちはHousukeです。

前回:『250315 カーオーディオ用スピーカー Clarion GS-528(アイデン...』の続きです。
前回の Clarion GS-528の閲覧数が思いのほか伸びたので、性懲りもなく また Clarionのスピーカーをネタにしてしまいました。
🗿Clarion GS-811Aの製造時期を推定🗿
製造時期はメンテナンスするときに絶対必要な情報です。前回は、ron-riku-2505さんのブログ頼りでいけましたが、今回は自力で調べました。「City Connection」と「エマニエル坊や」で検索したら AIが調べてくれました。
AI:「エマニエル坊や」は、クラリオン(現フォルシアクラリオン・エレクトロニクス)のカーオーディオブランド「City Connection(シティコネクション)」シリーズのCMに出演したキャラクターで、クラリオンガールの「エマニエル坊や」ではありません。エマニエル坊やは、1980年代前半に放送されたCMに出演し、話題になりました。
エマニエル坊やとはブランド:クラリオンのカーオーディオブランド「City Connection(シティコネクション)」シリーズのCMに登場しました。
放送時期:1980年代前半に放送されていました。
特徴:CMに出演し、そのキャラクターが話題になりました便利になったもので、検索する条件をあれこれ考えなくても AIが気を利かして関連した情報を探してくれます。
製造・販売の期日を示す情報は見つかりませんでしたが、'89年に ADDESTブランドを新設したことなどを考量し、上記の CMなどが放送されていた '80年頃のものであろうと推測しました。
🗿分解・チェック🗿
前面の六角ボルト×6を取ると、スピーカーグリルが外れて分解できます。≣チェックした内容≣
- ウーファーのウレタンエッジが変質・劣化しています。エッジを市販品に交換する予定です。
- ツイーターはエッジに埃などが付着しています。コーン紙は 変形や変質はありませんが、押してみると柔らかいような気がします。前回修理したGS-528のツイーターは破けなどで交換しましたが、それと同じ感じです。劣化している可能性はありますが、とりあえずクリーニングをして使う予定です。
センターキャップは樹脂製で、メッキ処理をしてあります。 - アッテネーターは、無極性電解コンデンサー 4.7μF/50Vがツイーター本体直付けで直列に配線されています。
(電解コンデンサーは容量測定して🎲オマケ情報🎲に記載)ウーファー側はスピーカーコードから直に結線されています。
スピーカーは期待したアイデン製ではなく、オンキョー製でした[納入番号4006と表記あり(ron-riku-2505さんの情報から)]。
🗿ウーファーのエッジ交換🗿
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≣エッジ交換作業≣
エッジ除去、ガスケット剥がし
劣化した古いエッジは、カッターの刃を縦てに当ててこそぎ落すようにして除去しました。
ガスケットは 再利用するので、彫刻刀で丁寧に剥がしました。
接着剤のカスなどは、ひたすら剥がし取ります。除菌アルコールを付けて湿らせたら、柔らかくなって取りやすくなりました。
エッジの取付
エッジの内側をコーン紙の下に潜らせて接着しました。
(最初、エッジをコーン紙の上に乗せてみましたが、エッジがコーン紙の外周端を大きく覆ってしまい再生音に悪い影響がありそうなので却下しました。その時の画像は、最後の🎲オマケ情報🎲に却下案として乗せました。)
コーン紙裏側のエッジの接着
綿棒などを使って、接着剤が はみ出ているところは拭い取り、足りないところは追い塗りするなどして 均一に均(なら)しました。
ガスケットを取付
エッジの外周部分をフレームに接着し、その上からガスケットを接着します。
🗿音出し確認🗿
エッジ交換は成功しました。大入力を入れても、ビビリ音や歪感はありません。
最初 荒っぽい感じの音がしましたが、直ぐに普通になりました。気のせいだったような気もしますが...😓。
スマホのスペクトラムアナライザー(参考程度)のスクリーンショットです。比較用に JBL Control-1xも撮ってみました。

GS-811Aは JBL Control-1と比べると高音域の伸びが足りません。7~8KHzから下降しています。40数年前のカセットテープが主役のカーオーディオでは何の不足もなかったと思いますが、ほぼデジタル音源になった現在では少々役不足です😑。
🗿チューニングを兼ねてツイーター交換🗿
コーン紙の劣化の疑いもあったのでチューニングを兼ねて交換することにしました😉。
オークションで、全く同じフレーム形状の ツイーターがあったので落札しました。

Panasonic製 5.5㎝ 6Ω
ツイーター側にガスケットがないので、取付けるとカタつきます。密着するように、5㎜幅/1㎜厚のシーリングテープをグリルの取付穴の外周に貼付けました。
アッテネーターには、フィルムコンデンサー2.2μFを使いました。コンデンサーは、エッジの接着に使った水性ボンドとポリイミドテープで固定しました。
🗿ツイーター交換して、再度 音出し確認🗿
スマホのスペクトラムアナライザー(参考程度)のスクリーンショット。ウーファーの高域が出過ぎると能率が高いので、手配したPanasonicのツイーターではフラットに調整しきれませんでした。仕方がないので、 ツイーターのカットオフ周波数を高めにして、7~8KHz以上の高々音域を付足すイメージにしてみました。
結果的に 高音域を伸ばすことはできましたが、JBL Control-1のように もう少しハイエンドを上げたい気がします。
ウーファーの高域をカットするコイルを入れるか、ツイーターを交換するか考えています。
それでは 次回お楽しみに...
🎲オマケ情報🎲
却下案
※エッジ自体は超軽量なので、重さとしてのコーン紙への影響は殆ど無いと思います。
電解コンデンサーの容量測定
ツイーターに配線されていた 電解コンデンサー 4.7μF/50Vの容量などを測定しました。
容量: 5.4μF
内部抵抗(ESR): ※1.7Ω
劣化はありませんでした。
※1.7Ωは、インピーダンス 4Ωのスピーカーに対しては無視できない大きさですが、電解コンデンサーとしては普通のようです。
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