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2025年1月30日木曜日

250128 Micro-ATX対応 小型・省スペース 取っ手付きPCケース B550 AMD Ryzen7 5700G ARGB-FAN

こんにちはHousukeです。


前回:『250126 DELL Precision Tower 3620が故障...』の続きです。
Amazonを見ていたら、Micro-ATXサイズのマザーボード(以降MBと言います)やタワー用の電源・グラボが使える超小型の PCケースが目に止まりました。

MOOTHMUSHI
pcケース ミドルタワー pcケース 透明強化ガラスモデル
Amazon 5,999PRIME

高さは ほぼマザーボードの幅、奥行きは それに電源の厚さを足した長さです。光学ドライブはもとよりHDDドライブすら無い 徹底した省スペースに惹かれました。
また、岡持ちみたいな取っ手が付いていることも決めてになりました。PCを持とうとすると 指をかけるところがないのでイラっとすることがあります。
安っぽい造りなので 5,999円は高い気がするのですが、部屋中モノがいっぱいなので 空間を金で買う気持ちで思わずプチってしまいました。

🚌パーツ類🚌
≣部品≣
PCケース本体、付属品
付属品は ケース内の延長用ACコード、USB3.0のコネクタとビス類、防塵シート×2、インシュロックタイが 4~5本と簡素です。

前面パネルの USB‐C端子は3.0仕様コネクタの半分をもらった片割れで、USB Type-C Thunderbolt仕様には対応していません。

M B: ASRock B550M SteelLegend
CPU: AMD Ryzen7 5700G
メモリ: Crucial DDR4 16GB×2
SSD: BIOSTAR M700-256GB M.2NVMe Gen3×4
電 源: 剛力Naked SPGRN-500 500W
MB、CPUなどは手持ち在庫の使い回しです。

CPUクーラー
最初 次の画像の縦型のCPUクーラーを付けてみましたが、2~3㎜高すぎてガラス製の蓋に当たって使えません。

サイズ:153.5㎜(H)×100.5㎜(W)×150㎜(L)
Amazonをザっと見た感じ、120㎜ファン使用の縦型のものはどれも数ミリ クリアランスが足りません。
あと 5㎜余裕があれば CPUクーラーを選ぶのに困らなかったのですが、どうやら ケースの深さなどのサイズは ミドルサイズのMBと電源が搭載できる最小の大きさに合わせているようです。

仕方がないので Amazonで安そうな横型のクーラーを注文しました。
スモールラボ COOLMOON CPUクーラー 120mm LED 自動発光
Amazon 1,680PRIME
サイズ:70㎜(H)×120㎜(W)×120㎜(L)
3Pプラグですが、ASRock MBはスピード制御してくれました。120㎜大型ファンのお陰か、95㎜前後の純正品に比べて静かです。ところが、ベンチマークテストで負荷をかけるとCPUの最高温度は 86℃、平常時 47℃(現在冬場の1月)になります。微妙に冷却性能不足です。
ARGBデコレーションはいい感じなので使いたい気もあるのですが、夏場のことを考えて交換することにしました。

Ryzen7の純正品にしました。
中古未使用美品 CPUクーラー AMD Ryzen7 7700付属純正 Wraith Prism
ヤフーオークション 3,600円(税別) 送料無料

サイズ:93㎜(H)×119㎜(W)×105㎜(L)
最高温度は 70℃、平常時 35です。10℃以上冷えるようになりました。
動作音は少し大きくなりましたが、小型ファンなので 致しかたないところです。
TDP105W用の純性なので 
夏場も問題なく使えると思います。


ケースファンとグラフィックボード
ケースファンは、上下後面の風通しが良いので省きました。
省きついでに、Ryzen7は この時期くらいから 内臓GPUの性能が良くなってきているので グラフィックボードもナシにしました。
(最後の📌オマケ📌で5700G内臓GPUとGeForce GTX1060を比較してみました。)


P‐LED HDD‐LEDを後付け
ケースの仕様でLED類が無いのですが、やっぱり不便です。特にテスト動作では不安なので、P-LED HDD-LEDを後付けしました。
BabbleCom PCマザーボード用 スイッチ & LED ケーブル長 65cm
Amazon 398PRIME
上のキットのLEDだけを外して ケース内にテープで張付けました。
ガラス製の蓋をすると、LEDは白い枠に隠れ自然な感じに見えます。

≣組立≣
電源は 専用のブラケットにネジ止めして 吊り下げるようになっています。
電源のリード線は余って遊び気味なので、マジックテープでしっかり処理しました。


🚌設置🚌

棚の中段に設置しました。ミニタワーサイズのPCを置いた時には 棚一段の殆んどを占領されていましたが、それに比べ ものがたくさん置けるようになりました。

今回、手持ち在庫のMBを使って小型化リニューアルできたことが一番のポイントだと思います。Mini-ITXサイズのMBも考えましたが、それを活かすPCケースの電源が外付けなので、ミニPCで経験済ですが 配線が煩雑になり返って場所を取ることになってしまいます。
何より、出費が省スペースだったので😊です。

📌オマケ📌
≣内臓GPUのベンチマークテストR15≣
内臓GPUとGeForce GTX1060と比較しました。
Ryzen7 5700Gの内臓GPU

R15:62.82fps

GeForce GTX1060 6GB

R15:141.27fps

GTX1060
の半分ほどでしたが、4K+2Kの2画面を見るくらいには十分対応できると思います。
最近のRyzen7 8700Gでは 2倍くらいに処理能力が高くなっています。
<参考>
少し前の時期のものですが Intel® UHD Graphics 630のR15は40.07fpsだそうです。


≣購入したパーツ類≣
マジックテープ 10M 黒+灰, フリーカットタイプ
Amazon 559PRIME

PCIメッシュスロットカバーセット (5枚+ネジ5本)
Amazon 385PRIME

スロットカバーを取ってしまったので、オシャレなのを付けました。

2025年1月26日日曜日

250126 DELL Precision Tower 3620 Win11対応に改造 CPU・マザーボード交換 (後編)

こんにちはHousukeです。


前回:『250114 DELL Precision Tower 3620が故障した...』の続きです。
今回は、前回の残りの作業の オーディオ・USB2.0の配線とARGBの取付などについてご紹介したいと思います。

🚃オーディオ・USB2.0などの配線🚃
≣部品の入手≣
適当な交換部品が新品では見当たらないので、中古・ジャンクで対応しました。使えるかどうかは 手元に来てからでないと分からないので、半分バクチです。
DELL Vostro 230s フロント USB2.0 オーディオ端子部分 中古動作品
ヤフーオークション 530円 送料390

≣取外しと交換≣
-オーディオ-
オーディオのミニプラグは形状が同じだったので、配線コードも含めて丸ごと交換しました。
スペーサーはPrecisionに付いていたものです。ミニプラグの間隔にも気を配るとはさすが 高級モデルです。

-USB2.0-
USB2.0の端子は それぞれ形状が違っているので、丸ごと交換は無理です。
Vostro 230sの配線コードを外してPrecisionの端子に付替えました。

-HDD‐LED-
Precision赤色黒色のリード線を切って、キット(前回の記事でご紹介してます)の赤色白色のリード線に半田付けで繋げました。
ケーブルの出し口が狭いので、樹脂部分をニッパで3mmほどカットして広げました。
掛け爪が一か所折れていたので 黒色のヒメロンテープで固定しました😓。

元通りに組んで完成です。
と思いきや、USB3.0の青いコネクタの形状が よく見る標準品とは違います。
ロック機構が付いています。業務用のワークステーションやサーバーに横展開されている仕様だと思います。
確認不足でした、これでは市販のMBに挿せません😴。
彫刻刀かなにかで加工することも考えましたが、下手するとMB側のコネクタを壊しそうです。加えて、この時点では アサインが合わない可能性もありました(HPのPCは違っていた経験があります)。
失敗するリスクを負って面倒なことをやるより、変換名人のパーツを加工して使うことにしました。ダメだったら戻って違う手を打つことが出来ます。
変換名人 USB2.0ピンヘッダ端子→USB3.0ピンヘッダ端子(20ピン)
Amazon 758PRIME

20ピンコネクタの受口の一部をニッパでカットしました。
MBUSB2.0の8Pコネクタに挿すことになります。
(変換パーツの仕様で、USB3.0の転送速度はUSB2.0になります。)

また、USB2.0の方に使ったVostro 230sの配線コードは 本機(ミニタワーケース)の配線には短かったので、こちらも変換名人の手持在庫にあった次のパーツを繋ぎ足して長くなるようにしました。
変換名人 USB3.0ピンヘッダ端子→USB2.0ピンヘッダ端子(10ピン)
Amazon 835PRIME

丁度 空きになった USB3.0のコネクタに挿しました。

USB 2.03.0の配線が入れ替わってしまい、結局フロントは全部 2.0スペックになってしまいました。後でどうしても 3.0スペックのUSBが必要になったら、前に戻って違う改造方法を考えたいと思います。



🚃ARGB装飾で華やかに🚃
Precision Tower 3620は 重厚で高級感はあるのですが、愛想がありません。そこでARGB装飾で華やかにしてみました。ケース前面と樹脂製の前面パネルの間に、ARGBテープを貼付けました。

参考→『231121 レトロなASUS PC ミニタワーを改装 LEDテープ...

🚃外付けHDDマウンタ、小物入れの取付け🚃
フロント 5インチベイに 外付けHDDマウンタと小物入れを取付けました。
DELLは他のモデルも同じですが、フロント 5インチベイの取付けが簡単です。装着する機器は前から押し込むだけ、外すときは 青い固定用プレートを下に押下げることで それを引抜くことができます。


🚃修理(改造)完了🚃
市販品やDELLの他の製品と違うところが多いので 苦労しましたが、なんとか修理(改造)を完了しました。
当初の改造仕様の Win11対応にすることができました。
もう一つの仕様はデータサーバーです。
フロント 5インチベイのHDDマウンタ 2基(とりあえず 1基)と、PC内部のHDDマウンタと合わせて 3.5インチHDDを最大 4基マウントできます。
また、画像の取っ手を引くとワンタッチでケースを開けられるので、HDDの脱着に限らずメンテナンスが簡単です。


次回は 改造ネタではありませんが、Micro-ATXサイズのマザーボードを載せられる超小型PCケースの記事を ご紹介したいと思います。
お楽しみに…
次回:『250128 Micro-ATX対応 小型・省スペース 取っ手付きPCケース...


☕オマケ情報☕
≣データサーバーを参照出来なかった≣
最初のチェックで、ローカルネットワーク内に置いてあるデータサーバーを見ようとしたらダメでした。
(MBWin11をインストールしたSSDを付けたまま組立てています。)
他のPCからは見られるのでサーバー側に問題ありません。
SMBの設定だの色々やってみましたがラチがあきません。
そこで、一旦 Win10にしてみることにしました。原因は Win11のアップデートでチェックが厳しくなったからではないか?と考えたわけです。
Win10にして、データサーバーを見ることができました。
目論見通りです。
次に Win11に戻そうとしたら、『Win11の資格要件を満たしていません』とメッセージが出ます。詳細はTMP2.0のデバイスが見つからないとか...
CPUMBは第10世代なのでそんな分けありません。
ASUSのTMP2.0関連の情報をググってみると、BIOSの詳細のPCH-FW Configurationに問題がありそうです。
BIOSを見てみました。
PTTDisableになっています。
(PTTIntel Platform Trust Technology)
Enableにしました。
OKをクリック↓
Win11のインストールが通って、データサーバへのアクセスが出来るようになりました。
BIOSを初期化することがあるので、TMP2.0がいつの間にか無効になっていたようです。
NAS(Network Attached Storage)が使えないお困り投稿をよく見かけますが、このBIOSの設定が原因になっていることもあるような気がします。
参考→『231210 "共有ドライブにアクセスできません"を セキュリティの緩い exFATフォーマットで解決

USB3.0用延長ケーブル≣
作業を完了してから次のコードが売られているのを発見しました。
アイネックス ケース用USB3.0延長ケーブル USB-013
Amazon 884PRIME
受口の加工は必要ですが、これを使えば USB3.0のスペックダウンをしなくて済みました😓。

2025年1月14日火曜日

250114 DELL Precision Tower 3620 Win11対応に改造 CPU・マザーボード交換 (前編)

こんにちはHousukeです。

DELL Precision Tower 3620 Xeon (2017年12月発売 第7世代相当)

半年振りくらいで電源を入れたら故障していました。電源コードをコンセントに差すだけでファンが回ってすぐ止まるを繰り返します。電源SWは効いていません。
原状復帰したところで Win11非対応なので、それに対応するCPUとマザーボード(以降MBと言います)に交換することにしました。
我が家のPCは理不尽な改造をされてブログネタにされることがよくあります。ネタは万年枯渇状態なので今回も格好の餌食にされました。
故障原因を探っているときに メモリの抜差しによって正常に電源が入るようになったのですが、ネタ優先で CPU・MB交換を続行しました。

🚃CPU・MB交換前のチェック🚃

≣チェック内容≣
  •  フロントパネル配線 
    フロントパネルの配線には見たこともない小さな6Pコネクタが使われています。市販のMBに配線できるように、フロントパネル用の配線用キットを手配しました。
    ≣BabbleCom PCマザーボード用 スイッチ & LED ケーブル長 65cm

    (Amazon 398PRIME)
    キットのLED・SW側を切って、フロントパネル側のリードに繋ぎます。

  •  オーディオ・USB配線 
    オーディオとUSB2.0は 次の画像の 市販のMB使われるものとは全く違う20Pのコネクタで配線されています。
    市販で使われる 8Pコネクタに交換する必要があるのですが、Amazonなどでは見つからないのでジャンク・中古品で対応することにしました。
    入手するのに時間がかかるので次回の記事でのご紹介になると思います。
    USB3.0のコネクタは市販と同じ青色の20Pコネクタなのでそのまま使います。

  •  電源 
    端子のアサインが特殊(SAT電源が無くてMBから供給)で、流用できないので 市販品に交換します。

  •  その他 
    スピーカー(紙コーン使用の超高級品)とケース開閉検知SWは流用可能です。
≣外して不要になった部品≣
MB・電源など

🚃交換・修理作業🚃
①フロントパネルの配線
電源SW・LED部は、ネジ一本で簡単に外すことができます。
テスターと簡単なLEDの確認用治具を作って調べました。
                ⇩ 
フロントパネル側と配線キットのそれぞれを切って、半田付けで繋ぎ、黒いヒメロンテープを巻きました。

手っ取り早く半田付けしましたが、圧着端子を使った方が良いと思います。後々加工した内容が分かり易いし、プロっぽくてカッコイイと思います。
 圧着端子 
UTEFOR 絶縁被覆付閉端接続子
(Amazon 679PRIME)

②電源・MBなどの交換・取付
 M B: ASUS TUF GAMING B460M-PLUS
 CPU: Intel Core i5 10400
 メモリ: G.Skill DDR4-3600 16GB ×1
 SSD: Intel SSD 760p 256GB M.2 (Type2280)
 電 源: 450W 80plus THIRDWAVE HK550-11PP
手持ちのパーツです。

③その他の交換・取付
データサーバー(予備機)にしたいイメージがあるので、全面の 5インチベイにはHDDマウンタと小物入れを取付けました。
 HDDマウンター 
≣Groovy ハードディスク簡単着脱マウンタ
(Amazon 2,300PRIME)


 小物入れ 
≣アイネックス(AINEX) 5インチベイ小物入れ BB-03A
(Amazon 824PRIME)
取付けは次回の記事でご紹介します。
スピーカーとケース開閉検知SWは 接続ナシで付けておきました。

③作業の確認
 側面 

 前面 
前面パネルにARGBも仮付してみました。
次回、残りのオーディオ・USB2.0の交換などの作業をご紹介をします。
お楽しみに...

次回:『250126 DELL Precision Tower 3620 Win11対応に改造 CPU・マザーボード交換 (後編)