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2023年9月11日月曜日

230911 Belton accutronics Digi-Log リバーブモジュールBTDR-3 を使ったサラウンド・エフェクターの製作

こんにちはHouskeです。


前回(違うブログですが)『230519 PT2399(松下製MN3005 BBD後継)を使ったステレオ音源が広がって聞こえる...』の続きです。

accutronics Digi-Log製のリバーブモジュール BTDR-3を使ってサラウンド・エフェクターを製作しました。
価格や入手については最後の方に記しています
楽器業界向けのエフェクターでは老舗のメーカーです。accutronicsDigi-LogBeltonなどのワードでググるとAmazonや海外通販サイトにサウンドエフェクターやその関連のパーツがヒットします。

前回のブログでご紹介したサラウンド・エフェクター本体を流用して製作しました。
🎋回路・機能🎋

  • ステレオ音源を一旦モノラルにして、リバーブモジュールBTDR-3 INに入れ、残響化されたOUT1、OUT2をそれぞれを元のステレオ音源にミキシングします。OUT2は位相をOPアンプで反転しました。(音場が広がる効果を狙いました)

  • 230Hz LCF 6db/oct.回路を入れて、低音域をカットしました。BTDR-3の参考回路にも同じような LCFが入っています。

  • スピーカーも鳴らせるようにUSBアンプを付けました。調整するときなど何かと便利です。

  • 出力は原音残響、と残響のみの 2通りの切替SWを付け、キッチン用サブウーファーアンプで使う以外に、単独でスピーカーを鳴らすことができるようにしました。

🎋製作🎋
🔨パーツ類🔨
4つ目基板に手作りしたMixing回路、Delay回路、BTDR-3の小基板の三つと、アマゾンから購入したUSB電源アンプなどを百均のアクリル製ケースに組込みました。
<Mixing回路>
実際の組立作業時に使った、回路図付きの裏表パターン図を載せました。
<Delay回路>
<BTDR-3の小基板>

<USB電源アンプ>
KKHMF PAM8406 デジタルパワーアンプボード
Amazon 750円 配送料 150

<アクリル製ケース>
泉化成 クリアケース ワイド 181㎜×100㎜×31㎜ (セリア 税別100円)


🔨外観🔨
<上>
<前>
<後>
<裏>


🎋動作チェック・調整、その他🎋
🐰パルス音源で動作チェック🐰
パルス音源(YoutubeでDLできる『心電図音』)を使って動作チェックをしました。
エフェクターの音量は最大にしました。
リバーブの長さを調整する半固定抵抗はBTDR-3の小基板に組込んでいます。

リバーブなし(パルス音源のみ)

リバーブ(半固定抵抗 Pot1,Pot2 Position:0%)


リバーブ(半固定抵抗 Pot1,Pot2 Position:20%/約10KΩ)

リバーブ(半固定抵抗 Pot1,Pot2 Position:100%/50KΩ)

🐰音声や環境音で調整🐰
音楽ソースは、もともと残響が多めに仕込まれているものがあって分かりづらいので、ニュースなどの音声や環境音で調整しました。
リバーブの長さはの中間(半固定抵抗10% 5KΩ)くらいがちょうど良いようです。エフェクターの音量は、音空間が少し広がったくらいのところに調整しました。原音と比べて、5~10%くらいの音量にするイメージです。

🐰その他🐰
詳しい資料がないので推測の範囲ですが、このREVERB MODULE BTDR-3は、4000段くらいのBBD(Bucket Brigade Device)を使っていると思います。
Pot1、Pot2の半固定抵抗でリバーブの長さ(帰還量)を可変できますが、クロック周波数は固定になっています。BTDR-2というモデルもありますが、こちらはリバーブの長さも固定になっています。
市販のサラウンドアンプやカラオケに付いているなんちゃってエコーとは違って、フワッとした鉄板式エコーのような完成度の高い音質だと思います。


🐰PUSU カーディオ用 DSP🐰
前回もお話をしましたが音質劣化のない『デジタル処理』で、今回のような音響エフェクターを作製したいと考えています。
PCなどにインストールして使う音楽制作用のソフトウエア(DTM,DAW)のアドオンとしてはたくさんあるのですが、ハードウェアとしてリアルタイムに使えるものとして中々ありません。
そん風で探していると、割と近いものがありました。
中華製のPUZUというブランドで、2~4万円くらいの価格でAmazonで販売されています。
≣本体≣
≣操作イメージ≣
カーオーディオに特化していて、トヨタなどのハーネスとセットで、カーメーカー別対応のパッケージになっています。
商品の特長としては、車室内の再生音のEQ特性・スピーカーの時間差などを、デジタル処理で補正・調整することだそうです。そのパラメーターはスマホで設定できます。

今興味があるのはサラウンドやリバーブ機能なので、カーオーディオに限らないで続けて探しています...
それでは、次回お楽しみに...


🎋付録🎋
DIGI-LOGTM REVERB MODULE BTDR-3 の入手
フジシマカスタムギターYahoo!店:4,301円(送料170円)/海外取寄せ
注文から20日間くらいで受取りました。
参考⇒Digi-Log Reverb Module (Btdr-3) : A Great Digital Reverb Sound That Easily Replaces A Spring Reverberation Unit

2023年8月7日月曜日

230807 PA用スピーカー Clarion MS-2100Aを JBL Control 1風にチューニング(国産スピーカー連合艦隊 vs BOSE帝国艦隊)

こんにちはHousukeです。

📣10cmフルレンジスピーカー Clarion MS-2100A📣
片手で掴めるくらいの 小型のPA用スピーカーを探していたら、ピッタリな Clarion MS-2100Aが見つかりました。
小型、しかもPA用にこだわったのは、設置や移動が楽で 扱いに気をつかわないで済むからです。ちょっと当たっただけで角が潰れて メンタルが下がるようなようなものは、なるべく避けたいのです。


📣OEM関係がなんと8社📣
ヤフオクで探している時に、Clarion MS-2100Aと外観が全く同じでOEM(他社ブランド製造)関係と思われるMarantz(マランツ) LS-10Sがありました。ググってみましたら、ブログ管理人:スパトニックさんが、もっと沢山あることをブログの記事にされていました。
Marantz LS-10S (1993年・38,800円)
Marantz LS-10V (1988年・40,000円)
DIATONE DS-105 (1984年・39,800円・防磁)
DIATONE DS-107V (1986年・39,800円・防磁)
DIATONE DS-109 (1987年・33,800円)

Toshiba SX-101 (????年・????円)
SHARP AN-SP100 (????年・????円)
BMB CS-M10V (????年・????円)
ALPINE/LUXMAN S-102 (1985年・40,000円)
参考:ブログ管理人 スパトニックさんのブログ記事

メーカーを数えてみると、クラリオン、マランツ、三菱、東芝、シャープ、BMB(旧日光堂)、アルパイン/ラックスマンとなんと 8社もあります。
OEMの供給元が気になりますが、スパトニックさんは三菱ではないかと推測されていました。Housukeもそんな気がします。

ここで、三菱を旗艦とした国産スピーカー連合艦隊BOSE帝国艦隊を向い撃つみたいなことを連想してしまいました。
マランツは、日本メーカー(スタンダード工業、日本コロンビア...)と関係が深いので国産と考えました。


📣国産スピーカー連合艦隊 vs BOSE帝国艦隊📣
//BOSE 101MM//
BOSE 101MMは '82年に発売された10cmスピーカーです。総販売台数は200万台を超えたと言われています。
一方、
向い撃つ国産スピーカー連合艦隊10cmスピーカー群の販売台数は、8社が束になっても その1割にも届かなかったと思います。
うた広やジャンカラなどのカラオケハウス全盛の
'2000年頃、BOSE 101MMはホントに飛ぶように売れていました。
Housukeは、この頃国産スピーカー連合艦隊側のメーカーで仕入・商品管理をしていましたが、BOSE帝国艦隊メーカー直販でたたき出す価格には太刀打ちできないで悔しい思いをしました。
BOSE 101MMの法人向価格は、この時 11,000円台だったと記憶しています。業務用機器(PA・カラオケ)の仕切りは3~4掛けと余力があるのですが、それでも対抗モデルの価格はBOSE 101MMの倍近くになってしまい、全く勝負になりませんでした。
今だに“BOSE”と聞くとイラッとします。


📣Clarion MS-2100A 外観と音出しチェック📣
10cmスピーカーなのに肉厚で頑丈なダイカストフレーム、キャビネットは厚手の樹脂製で質量は片方で2.8Kgもあります。外観だけでも超贅沢な作りです。
ちなみに、BOSE 101MMは 2.1Kg、このあとチューニングで使用する JBL Control 1Xは 1.8Kgです。

コーン紙やエッジに変質・劣化はないので、当分このまま使えそうです。
音出しをしてみたところ、フラットでクセのない印象なのですが、スピーカー裏面の周波数特性図とは違って高音域がもの足りません
//スピーカー裏面の周波数特性図//


JBL Control 1風にチューニングをすることにしました。販売台数が圧倒的に多いスピーカーなので、音の標準にしています。
スマホのスペクトラムアナライザー(Spectroid/Android無料アプリ)YouTubeのピンクノイズ音源で周波数特性を確認しました。
(場所が6畳の居間ですし、周波数特性は手持ちのスマホの集音性能に左右されるので、参考程度に見てください。)
Clarion MS-2100A
JBL Control 1X
Control 1の方が高音域が伸びています。MS-2100Aはフルレンジ一発なので 2wayと優劣を比べるのはアンフェアですが、それでも高音域を素直な特性で十分にカバーしています。
実際には、スマホのスペクトラムアナライザーの解析画像は測るごとに微妙に変わるので、スイープジェネレーター音源(YoutubeでDL)の再生音を耳で何度も聴いて確認しました。
3~4KHzより上の方の高音域が JBL Control 1に比べ2㏈くらい低く目であることが判りました。


📣EQ(イコライザー)でチューニング📣
ツィターの外付けも考えましたが、高音域を2dbほど増強するだけなので、EQ(イコライザー)回路を 2.1chアンプに追加して対応することにしました。
参考⇒230428 24db/oct. カットオフ周波数可変LPFを使った...
昔のオーディオアンプに必ず付いていた、トーンコントロール BASS/TREBLEのTREBLEだけをもっと高域側にズラした感じです。


📣チューニング後の確認📣
≣スマホのスペクトラムアナライザー≣
チューニング無し
チューニング有り
分かりにくいのですが、のところが上に持ち上がっています。

≣試聴≣
キッチンに設置しました。フローリングなので少し反響します。
2.1ch構成(∔サブウーファーSONY SS-WS6)にしています。

音出し確認は、生楽器の音源として主に次のビデオ(Youtube)を使いました。
//The Nutcracker - Full Length Ballet by The New York City Ballet//
1:11:35~の曲で高音域のチェックをしました。トライアングルとハンドベルがキンキン/シャンシャンと盛大に使われるシーンです。

物足りなかった高音域は、満足するレベルにチューニングできました。フラットでクセがないという点で、手本(標準)にしたJBL Control 1より好い感じがしました。耳障りな尖ったようなところがないので、安心して鳴らしておけます。

一方、JBL Control 1の方は、高域の指向性の広さとエネルギー感が一番の魅力なのですが、その広さからくる定位(指向性)の粗さが気になりました。指向性の広さがやや敵わないながらも素直なシングルコーンの MS-2100Aと比べたことで、返ってそれが耳についたようです。
どんなスピーカーでも指向性の粗さは大なり小なりあります。ピンクノイズ音源を再生させ、ゆっくり移動しながら聞いた時、特に高音域の定位や音量が凸凹に変化するのがよく分かります。あまり酷いと、音楽音源でも定位や音色が不安定になります。

- 追記 -
類似した内容の記事をアップしました。よろしかったらご覧ください。
⇒『250315 カーオーディオ用スピーカー Clarion GS-528(アイデン製...


🎲オマケ🎲
Housukeは普通の音量でサイン波を再生した時11Khzあたりを超えると聞こえなくなるので、その辺が高音域の限界です。一般的に20KHzと言われているので残念ですが、来年70歳であることを考えれば仕方がないようです。高校生の時オーディオ好きの同級生と実習室で確認した時は17KHzまで聞こえた記憶があります。
ところが最近 高周波溶着機を扱うアルバイトをしたことがあって、その時は今までに聞いたことのない高い周波数の連続音がうるさく聞こえました。BRANSON社製の超音波ウエルダというもので、20KHz 2000Wの振動出力で樹脂などを溶着する加工機です。
どうやら、耳の内部の器官では 
歳はとっても20KHz以上の超音波を感受する能力が残っているようです。近くにいるオバサンに聞いたら、“そんなの聞こえないよ”とは言っていましたが...

2023年6月2日金曜日

230602 Anker PowerWave (Pad) ワイヤレス充電器 Qi認証の使用感は概ね良好

こんにちはHousukeです。

🍒Anker ワイヤレス充電器🍒
根がものぐさなので、スマホを充電するのにいちいちコードを繋ぐのは、いつも面倒に感じていました。
ふと、今使っているスマホ(SONY Xperia XZ3)がワイヤレス充電に対応していることに気付き、そのワイヤレス充電器をネットで探してみました。

🍒ワイヤレス充電器を購入🍒
発火事故につながる可能性のある難しい機器なので、日本製といきたいところですが、残念ながら見つかりません。
時代は変わって、このジャンルは中華製一択のようです。
今回はそのなかでも実績のある Anker製にしました。

Amazon Ankerのストア 1,490Prime
Anker PowerWave (Pad) Qi認証


🍒ワイヤレス充電ポイントを確認🍒
ワイヤレス充電器をスマホのどこに当てれば一番いいのか、充電ポイントを調べてみました。手持ちのスマホ SONY Xperia XZ3 は携帯キャリヤによって型番が違うので、ググっても簡単に説明書が出てきません。手っ取り早く、分解した画像でワイヤレス充電ポイントを確認しました。

≣ Sony Xperia XZ3の分解画像 ≣
(元の画像は『スマホ修理王』のサイトからお借りしました)
受電用のコイルがスマホの中央にあるので、ここがワイヤレス充電ポイントになります。 充電Qi と記しました。
 NFC受信 はマイナンバーカードなどの金色のICチップのところを当てて、それを受信するポイントです。スマホ裏側に『N』と印字されています。少し前、マイナンバーカードやスイカを読取る時にエラーでイライラしたことがあったので、ついでに調べました。


🍒充電のテスト🍒
USB用の電源メーターなどを使って、充電のテストをしました。手元にあるUSB電源アダプターは、最近の大電流対応ではなさそうなので、普通に使う前提の動作内容です。
本品は電源アダプターについてクイックチャージ対応/2A以上を強く推奨しています。

PLは、スマホなどの受電装置を感知した時に青く点灯します。
電流は、超安物電源メーターの読みです。±10%くらいの誤差があります。
  • ①無負荷
    PL: OFF
    電流0.00A

  • ②スマホ充電中
    PLON(点灯:連続して点く)
    電流0.55A

  • ③スマホ満充電
    PLON(点灯:連続して点く)
    電流0.18~0.22A

  • ④単三乾電池×1本で誤動作テスト
    PLON(点滅:点いたり消えたりを繰返す)
    電流0.00A

  • ⑤アルミダイカスト製の2.5incHDDで誤動作テスト
    PLON(点滅:点いたり消えたりを繰返す)
    電流0.00A
気になったのは③で、スマホが満充電になっても 0.2A前後の電流が流れっぱなしであることです(有線では 0.01A以下確認済)。電力にして1W/Hくらいで、スマホが微かに熱を持ちます。送電側と受電側は通信をしていて、互いに相手の状態は分かっているはずなので、どうもこの中途半端な電力ロスは納得できません。違う充電器かスマホが手に入ったら、また調べてご報告したいと思います。
<’230620追記>
iPhoneSE第二世代が手に入ったので、満充電時の送側電の電流を測ってみました。
SONY Xperia XZ3と大して変わらない0.2A前後でした。
この電流は相互通信をするために常時流す必要のあるアイドリング電流みたいなもののようです。電気代高騰中なので、最後に電気代を計算しました。
1Wの電力損失を、スマホのどこの部品が担っているのか気にはなります。バッテリーでは無さそうですが...

④⑤については、ワイヤレス充電機器以外の金属製の異物を乗せたらどうなるかの誤動作テストです。ハサミや爪切りなどは無反応ですが、単三乾電池×1本より大きいものには反応してPLが点滅します。アルミダイカスト製の2.5incHDDも同様に反応しました。ただ、電流は流れてないので(0.00A)、送電側は受電装置ではない異物と判断しています。勿論注意は必要ですが、これらの異物による発熱・発火の可能性はなさそうです。

スマホの使い勝手が簡単・便利になって、ある程度安全性が確認できたので使用感は概ね良好とします。

ちなみに、スマホでワイヤレス充電機能が使われだしたのは、'2017/09発売のiPhone8の頃からです。
≣ iPhone8のレントゲン画像 ≣
(元の画像は『CORRIENT.TOP』のサイトからお借りしました)


<おまけ>
≣今回のワイヤレス充電 電力ロスの電気代は❓≣
電気料金単価を 1KW/H 当たり 27円とすると
1日の電気代は→   27円÷1000×24H=
0.648円
1年間の電気代は→   0.648円×365day=
237円

2022年12月30日金曜日

221230 DELL Inspiron660 市販のマザーボード CPU に交換する改造 後編 (アドレッサブルRGB ヒートパイプクーラー)

こんにちはHousukeです。


前回『221227 DELL Inspiron660 市販のマザーボード CPU に交換する改造 前編』の続きです。

今回は、Inspiron660のマザーボードや電源などを外し、新しいパーツに交換をします。

🐲 使われていた各パーツの配線の確認と取外し 🐲

<取外し前の配線の確認>

<フロントパネルコネクタのアサインの確認>

<取外したパーツとケース>


ここからが、改造になります。
🐲 新しいパーツの交換 🐲
<パーツ一覧>
         マザーボード :ASUS Z97M-PLUS                      /手持ち在庫品
                        CPU:Core™ i7-4790K(LGA1150)         /中古 ヤフオク
                     メモリ:DDR3 2GB×4                               /手持ち在庫品
グラフィックボード:玄人志向 GEFORCE GTX1060  /手持ち在庫品
                        SDD:Intel SSD 256GB                          /中古 ヤフオク

                        電源:Apexgaming AG-650 650W         /Amazon Prime



<フロントパネルコネクタの変更>
オリジナルのフロントパネルコネクタは12P、交換先のASUS MBが20Pなのでピン数が足りません。手持ちのフロントパネルコネクタ用のパーツセットがあったので、モールド部分だけ外して使いました。
(Amazonで販売されている同じようなパーツセットです。
                ブランド:闇商店 Amazon 620円 Prime)

コネクタのピンは、精密ドライバーなどで爪を起こすと簡単に抜けます。

≣配線後≣
どれを使ってもピタリとは合わないので、妥協が必要です。


<アドレッサブルRGB CPUクーラーの取付>
前回ご紹介した、ARGB 110㎜ファン2連のヒートパイプ式CPUクーラーです。


取付プレート他、ARGB3pin増設ハブ付コントローラーが付属しています。コントローラーにはリード線出しのSWが付いていて発光パターンを切換えることができます。このSWは空いている2段目のドライブベイの中に這わしておきました。
先ず、取付プレートをマザーボードへ取付けます。

プッシュピンの透明な方を、3本ある位置ガイドの合う所へ挿します。今回のLGA1150(LGA775~LGA1200共通)では、そのガイドの3ヶ所ある中の真ん中へ合わせました。
そこへ黒いプッシュピンを刺すと、取付プレートは固定されます。
リテール品の取付け方とほぼ同じです。
追記:後で取外すときプッシュピンの透明(アクリル製?)な方が1個折れていました。強度が足らないようですが、それを見越してかプッシュピンは透明・黒のそれぞれに4個多い8個が入っていました。

CPUとの接面は大きめでパイプの段差があるので、

グリスは多めになると思います。
次に、CPUクーラーをCPUに当てがい、そのフックを取付プレートの鉤爪に引っかけて、取付は完了です。

マザーボードをケースに装着したままだったので、結構てこずりました。ラジオペンチの扱いに慣れている方は、フック上側と取付プレート下側を挟むようにすると楽に引っかけることができます。
クーラー実物を見た時バカみたいに大きいので、ダメでもネタになるからと半分諦め気分で取付けましたが、奇跡的に収まりました。

ケースの上蓋と、グラボ(GTX1060)とのクリアランスは両方とも1~2㎜くらいです。

クーラーのサイズ:153.5㎜(H)×100.5㎜(W)×150㎜(L)


<TPM2.0モジュールの取付>
ちょっと怪しげですが、Amazonでピン配置がマザーボードのマニュアル表記に近いTPM2.0モジュールを購入しました。

₌マザーボードのマニュアルのピン配置₌

₌Amazonで購入したTPM2.0モジュール₌

マザーボードのTPMヘッダー(20-1ピンTPM)へ装着しました。

<BIOSの設定>
残念ながら、Amazonで購入したTMP2.0モジュールは正常に動作しませんでした。
裏技でWin11をインストール(ネットでいくつか紹介されています)しようかと考えましたが、いまのところ格段に使いやすくなるようなメリットはなさそうなのでWin10をインストールしておきました。


🐲 パーツの交換が完了/夏場は厳しそう 🐲
Inspiron660のケースはごく普通で、難なくパーツの交換(改造)が完了しました。
ちょっと気になるのは、ケースファンの取付できるところが後面パネルの一ヶ所のみで、しかもそのファン取付穴がネジ間83㎜(90㎜ファン)の小さなファン用になっています。
排熱はこの小さなファンと電源内臓のファンに頼ることになるので、夏場は厳しそうです。


🐲 シネベンチR15で性能チェック 🐲
シネベンチR15で性能チェックをしました。
今回はCPUの世代が古いので、その非力な分を O.C.で頑張ってもらおうと、CPUクーラーを冷却性能の良さそうなヒートパイプ式の大型ファンにしたのですが...
シネベンチR15の評価は O.C.4.6GHz弱で約 880cb、勝手に期待したより少なめでした。
<銅芯入りCPUクーラー>
上の銅芯入りCPUクーラーは事前の動作チェックに使ったものですが、cb値は850を超えていてヒートパイプ式と大して変わりませんでした。
せっかくのヒートパイプは性能的にはあまり役に立たなかったということになりますが、ファンの動作音が静か(ベンチマークテスト中でも)になったので良しとしました。
<ネット上でのCore™ i7-4790Kの評価>
ネット上で公開されている Core™ i7-4790KのシネベンチR15の評価も 894cbなので、このあたりが普通のO.C.の実力のようです。
とは言え、改造前(i5-2400 3.4GHz)は 431cbだったので、ほぼ倍の性能UPになっています。
前回改造した2モデルはO.C.なしで、Core i5 10400F 6コアが約 1300cb、Ryzen7 2700 8コアが約 1400cbなので、世代の進歩は否めません。
ド派手なLEDファンはケースをすると隠れてしまいますが、照明が零れ見えるので、違った静かな華やかさを演出してくれています。
メインコンピューターとして使い始めましたが、今のところCPUの速さなど不足は感じていません。


📝追記/次回のご案内📝
LED照明が映えそうなASUSのPCを、アドレッサブルRGB化しました。併せて、2基のドライブベイを、着脱可能なデータサーバーのHDDのマウンターにしました。よろしければご覧ください。
☞『231121 レトロなASUS PC ミニタワーを改装 LEDテープ(アドレッサブルRGB3pin) データサーバー中華製HDD着脱マウンター


🎲 メモ 🎲
  • DELL Inspiron660 i5 2400 SSD120GB (ヤフオク 6,250円 送料 1,327円)
  • Apexgaming AG-650 80PLUS 650W (Amazon 8,650Prime)
  • TPM2.0暗号化モジュール 20pin (Amazon 1,289Prime)
  • upHere サイドフローCPUクーラー (Amazon 2,980Prime)
  • Core™ i7-4790K (ヤフオク 6,710円 送料 200円)
  • Intel SSD 760p 256GB M.2 (Type2280)  (ヤフオク 2,701円 送料 200円)